みなさま、ごきげんよう。
ポケモンSVでLv1同士のポケモンを戦わせる試み、通称Lv1ルールの普及を目論んでいるナナホシです。
Lv1ルール、楽しんでおられるでしょうか。
お陰様で、Lv1ルールを好む同士が集まるDiscordサーバー:通称【Lv1同好会】も賑わっており、Lv1ルールのマルチバトルだけでなく、鬼退治やブルレクなども開催できるまでに至りました。
多いときは1日8人も集まることもあり、日々新たなLv1戦士を募っているところです。
そんなサーバーのことをメンバーが記事にして紹介していただいております。
ぜひご覧いただければと思います。
さて、そのサーバー内でいただいた質問に「Lv1ルールってランクマと全然環境が違うから、誰が強いのか分からない」という話をいただきました。
今回は私ナナホシ目線で、Lv1ルールの環境ポケモンとも言えるTier表を作成しました。
今後のPT構築の参考になれば幸いです、よろしくお願いいたします。
Lv1ルールの特徴についておさらい
Lv1ルールでは、通常のLv50戦と違い、次のような特徴があります。
- 他ポケモンとのステータスにほとんど差がない
- すなわち1の差が重要であり、ステータスに直接影響する特性が非常に強力である
- 同様の理由から、ランク補正も非常に強力である
- ダメージ計算処理がLv50時と異なる場合がある(例:技の威力が違っても、与えるダメージが同じ場合もある)
- 努力値の振り方がLv50時と全く異なる
これについては別途、解説している記事がありますので併せてご覧ください。
Lv1ルール シングル Tier表(ナナホシ目線)
Tier表の見方
- S:どんなPTでもエース級の活躍を見せる最強格
- A:最強ではないものの対策しないと簡単に積ませられる
- B:アタッカー又はサポーターとして並以上の能力
- C:平均的な能力だが構築次第で輝けるポテンシャルあり
- D:上記以外の平均的な能力を持つ
※過去作でしか入手できないLv1の伝説・幻ポケモンは除きます。
※性別不明または♂のみのポケモンは、レベル技遺伝不可として評価しています。
※ナナホシ独自の解釈なので、「これはSランクに上げても良い」などありましたらお気軽にご意見いただけると助かります。
Tier表(R6.3.1現在のポケモンSVシングル環境 過去作Lv1含む)
【SSランク】(個別解説あり)
この1匹で環境をすべて破壊できると考えられている。このあと解説します。
- ピカチュウ(でんきだま)
- ブリジュラス
【Sランク】(個別解説あり)
現Lv1環境における環境ポケモンと言える。このあと解説します。
【Aランク】(個別解説あり)
構築次第では十分Sランクと言っても差し支えない。このあと解説します。
- イダイトウ(LEGENDSアルセウスでのみ進化可)
- マニューラ(LEGENDSアルセウスでのみ進化可)
- グライオン(LEGENDSアルセウスでのみ進化可)
- キュウコン
- バサギリ
- ハッサム
- ヘラクロス
- メガヤンマ
- ルチャブル
- ハラバリー
- スコヴィラン
- ドレディア(ヒスイのすがた)
- エルフーン
- ミガルーサ
- ミミッキュ
- チラチーノ
- クレッフィ
- メテノ(過去作限定)
- エアームド
- ラッキー(しんかのきせき込み)
- ハリーセン
- ハリーセン(ヒスイのすがた)
- ヤミカラス
- ヤミラミ
- マリル
- マメバッタ
【Bランク】(Tier根拠のみ記載)
人によって意見が分かれそうなところ。Bという括りではあるが、もちろん普通に強い。
- ウィンディ→高い種族値、威嚇、神速など
- ウィンディ(ヒスイのすがた)→上記に加えステロなど多彩
- ミロカロス→特性と積み技が優秀
- ポリゴンZ→特性がどれも優秀で技火力高い
- ヘイラッシャ→天然で積み技無効
- ロトム(フォルムチェンジ後)→タイプと特性が個性的
- バサギリ→A8の切れ味+岩石アックスが高火力
- ハッサム→タイプ、特性、積み技、先制技が優秀
- メレシー→頑丈
- ヤドキング(ガラルのすがた)→再生力とタイプ
- イエッサン♀→サイコメイカー(特攻は♂に劣る)
- オーロット→収穫による無限コンボ
- コオリッポ→特性
- ママンボウ→再生力
- バスラオ→H13-S7の命がけ、型破り
- イキリンコ→H13-S7の命がけ、威嚇
- ゴンベ→高いHPと覚える技が優秀
- コジョフー→再生力
- キラーメ→毒化粧
- ズルッグ→威嚇と積み技、タイプ
- コマタナ→負けん気とタイプ、技の豊富さ
- ドガース→化学変化ガス
- コイル→HP11の頑丈持ちでタイプ優秀
- サルノリ→グラスメイカー(グラスラの威力低下に注意)
- アチャモ→加速
- ドンメル→唯一の特性単純
- シズクモ→すいほうによる高火力
- ベロバー→悪戯心とタイプ
【Cランク】(Tier根拠のみ記載)
過去作環境の例から、ステータスや特性等を見ると恐らく強いはずだが、現環境での使用感を十分に試せていないポケモンたち。つまりここからAやSに転じる可能性も十分ある!
- ブースター→A8根性の高火力
- ソウブレイズ→砕ける鎧
- リーフィア→葉緑素
- グレンアルマ→砕ける鎧
- ダイノーズ→頑丈
- ハルクジラ→雪かき+腹太鼓
- フリージオ→S8の一撃必殺技持ち
- ヤバソチャ→優秀な補助技
- モトトカゲ→S8の再生力持ち
- カラミンゴ→肝っ玉による優秀な技範囲
- ストライク→特性と豊富な技
- マホイップ→挑発無効
- ナゲツケサル→負けん気
- ヤドラン(ガラルのすがた)→クイドロ・再生力
- マルマイン(ヒスイのすがた)→S8の高火力技持ち
- ドレディア→優秀な積み技と葉緑素
- ミガルーサ→優秀な積み技
- オドリドリ全種→優秀な積み技
- ウッウ→一定条件下で絶対麻痺の恐怖
- オドシシ→威嚇と優秀な補助技
- モルペコ→オーラぐるま
- バチンウニ→エレキメイカー
- バルビート→悪戯心
- イルミーゼ→悪戯心
- バルチャイ→砕ける鎧
- フワンテ→軽業と優秀な補助技
- ヒポポタス→ランクマのカバと同じことができる
- ニャビー→威嚇サイクルが優秀
- クズモー→適応力による高火力
- ナエトル→殻を破るを新規習得
- ポッチャマ→勝ち気や欠伸+クイタンなど
- ゼニガメ→潮吹き
- ツタージャ→天の邪鬼
- アブリー→優秀な補助技
- ユキワラシ→ムラっけ
- ドーミラー→優秀なタイプと補助技
- クヌギダマ→頑丈と技の豊富さ
- カイデン→勝ち気と優秀なタイプ
- ゴチム→勝ち気、影踏みがどちらも優秀
- リオル→悪戯心まねっこ
- コジオ→き・よ・め・の・しお!!
- ヤヤコマ→疾風の翼
- カリキリ→天の邪鬼
- マーイーカ→天の邪鬼
- ルリリ→力持ち、腹太鼓
- その他、上記ランクの進化前
SSランクポケモン 個別解説
※表記数値は努力値無振りのステータス実数値
※ステータスの赤い数字は「努力値を振れば1上昇可能」な箇所
最初から上昇後の数値を記載していないのは、種族値によっては努力値を振ってもステータス実数値を上昇させることができず、すべてのステータスに努力値を振ることができないからである。
つまりどこに努力値を振るかは育て方次第ということで、Lv1ポケモンへの努力値の振り方についてはこちらをご参照ください。
ピカチュウ(でんきだま)
ステータス:H12-A6-B6-C6-D6-S7
タイプ:でんき
特 性:静電気、避雷針
Lv1界隈の主人公。文句なしSSランク。
ステータス1の差が重要なんて言われているLv1ルールで、このポケモンは努力値を振って電気玉を持たせればH12-A14-B6-C12-D6-S7というアホみたいなステータスを有する最強の中の最強。
ボルテッカーは地面タイプ以外のあらゆるポケモンをなぎ倒し、どんな半減タイプにもだいたい確2で倒せてしまう。
何が厄介ってLv1ルール特有の両刀使いができるということ。
10万ボルトも使えるしじゃれつくこともできるし、草結びや波乗りをするかと思えば叩き落とすや疾風返しなんかも使えちゃったりする。まじでこのポケモン主人公過ぎる。
そんな主人公にも欠点はある。一つは耐久ラインがH12-B6-D6という、Lv1ルールでは平凡というかむしろ弱いまである数値。
Lv1ルールでダメージ感覚を身に着けるためには大体この耐久ラインが参考にされる。
Lv1ルール上位勢は、いかにこのラインを確1で倒せるかということを気にかけていたり、いなかったり。
もう一つの欠点はS7ということ。環境には多くのS7ポケモンが存在するので、同速勝負になりやすい。
運負けしてせっかくの主人公が一発KOされる姿は見たくないので、多くのトレーナーは壁などで起点を作ったり、テラスタルでタイプ相性を変えたりして攻撃を受けるだろう。
ブリジュラス
ステータス:H13-A7-B7-C7-D6-S7
タイプ:鋼・ドラゴン
特 性:持久力、頑丈、筋金入り
伝説・幻ポケモンを除いて現環境で使える唯一の600族Lv1ポケモン。
元々優秀なタイプに加え、通常性の持久力と頑丈はどちらも強力。
持久力なら相手の物理ポケモンを機能停止にしつつボディプレスで高火力を押し付けられるので、攻守揃って優秀。
頑丈ならテラスを切らずとも格闘・地面タイプ技に行動保証があり、岩石封じや電磁波などで仕事をこなすことができる。性格補正でわざと素早さを下げれば、メタルバーストで一矢報いることも可能。
また努力値を振れば 13-8-8-8-7-7 というLv1ルールでの最強ステータスを実現できる。
HP13でステータス実数値8というのは……
- 火力面:等倍なら威力80のタイプ一致技でほとんどの相手に確2が取れる
- 耐久面:並大抵の技は乱数~確定3発に抑えられる。
加えてタイプによる耐性が優秀なので、弱点を突くことが難しい。
弱点を突けたとしても、タイプ不一致なら地震やインファイトでも頑丈無しで耐えることができる。
タイプ一致弱点技でも、相手のステータス実数値が6の攻撃は大体耐える。恐ろしい。
補助技もステルスロックや電磁波など優秀なものが揃っているほか、ワイドブレイカー+食べ残し+持久力で相手の物理ポケモンを機能停止に追い込むこともできる。
雨下のエレクトロビームを許すと、地面タイプ以外で3ターン耐えられるポケモンはいない。
型が豊富で対策が難しく、本作で追加されたLv1ポケモンの中では間違いなく最強の一角となるだろう。
私が所属しているLv1同好会の中でも「禁止にすべきか」との議論が毎週行われているとかいないとか。
Sランクポケモン 個別解説
パルシェン
ステータス:H12-A7-B8-C7-D6-S6
タイプ:水・氷
特 性:シェルアーマー、スキルリンク、防塵
元祖Lv1最強ポケモン。
第五世代(ブラック・ホワイト)で登場した積み技殻を破るを習得してから、Lv1界隈では上位構築勢に必ず入っている環境ポケモン。
その強さはSVになっても衰えなし。
努力値振り+殻を破るでステータス実数値は 12-14-9-14-6-14 というチート級の数値をたたき出し、特性スキルリンクと、命中率100%でタイプ一致の連続技氷柱針で、頑丈だろうが気合の襷だろうが化けの皮だろうが全てを無に還す。
※補足
Lv1ルールでは連続技が強いとされている。
なぜなら威力が低い技でも必ず2~3ダメージを与えることができるからである。
従って火力アップアイテムを持たせれば、3発当たるだけで相手を倒すことができる場合もある。
またどれだけランク補正が下がろうとも、スキルリンクがあれば最低5ダメージは与えられる。
HP12~14の世界で、能力変化に関わらず最低5ダメージの保証があるというのは非常に心強いのだ。
これまで鋼タイプに打点がないことが欠点だったが、テラバーストによって技範囲の狭さも解決。命中不安だったドリルライナーとはもうおさらばだ。
過去作では、先発でパルシェンと対峙すれば、タスキ潰しと素早さダウンを兼ねてほっぺすりすりで対策している人も少なからずいた。
今作から電気テラスすることで麻痺状態にならないのも優秀で、SV環境で更に強くなってしまった。これ以上強くなってどうする。
もう一つの欠点はH12-D6という特防耐久の低さ。火力アップアイテムがなくともC8のタイプ一致ボルチェンで確1を取られるので、水ロトム対面などには注意したい。
なお過去にはスキルリンクを警戒させて防塵+毒菱という先発要員もいたとかいないとか。
オオニューラ
ステータス:H12-A7-B6-C6-D6-S7
タイプ:格闘・毒
特 性:プレッシャー、軽業、毒手
LEGENDSアルセウスでならLv1の状態で進化可能となる(Lv1ヒスイニューラを、ポケモンHOMEを使ってLEGENDSアルセウスに移送し、その中で「するどいツメ」を使って進化)。
Lv1ルールではステータスが低いため技の威力がモノを言う環境となるが、オオニューラは威力120のタイプ一致技を二つも覚える(ダストシュート、インファイト)。
A8-S8から放たれるこれらの技を受けることはなかなか難しいうえ、剣の舞を積まれるスキを与えてしまえば、もう止まらない。。
軽業によってS16まで上昇できるのも強みで、これはS7のポケモンが3段階上昇させてようやく追いつける数値となる。
ランクバトルでもノーマルジュエル猫だまし+飛行テラスアクロバットというコンボをしばしば見かけるが、Lv1なら等倍相手にこのコンボを決めることでH12-B7以下の耐久ラインを超高乱1(ほぼ100%)で倒すことができる。
オオニューラを前に物理耐久の低いポケモンを出すことは、ためらわれるだろう。
またギャンブラーの素質も備えており、フェイタルクロ―で状態異常ガチャを仕掛けることもできる。
後述するイエッサン♂と組み合わせることで誰も止められなくなる(飛行テラスすると先制技が通ってしまうので注意)。
ミミッキュ
ステータス:H12-A7-B6-C6-D7-S7
タイプ:ゴースト・フェアリー
特 性:ばけのかわ
かつてのLv1界隈では、HP10回復するオレンの実と特性頑丈を組み合わせて、行動保障を2回得られるという戦法が強力だった。
もちろんそれは今も変わらないが、ステルスロックやまきびし、猫騙しで頑丈を消されるという対策方法が世間に知れ渡ってから、この戦法は対策が容易になってしまった。
しかしこの化けの皮という特性だけは別格で、上記トラップの影響を受けず、自身がゴーストタイプであることから猫騙しも無効ということで、絶対的な行動保障を約束されている。
その強さはランクマでも当然のように知れ渡っていることだろう。
実のところLv1ルールではA7-C6-S7と平凡なステータス実数値であり、アタッカー性能として秀でているものがあるわけではない。
だからこそ化けの皮による行動保障が活きるわけで、多くの場合はビルドアップか剣の舞から入ることになるだろう。
ただし万能な化けの皮とて、もちろん連続技には弱いので注意。
なお補足だが、ゴーストタイプが使う「呪い」は、HP11の相手に2ダメージしか与えられないので、呪いだけで相手を倒すには6ターンもかかってしまうという、Lv1ルールでしか発生しない特殊仕様があることにも留意したい。
イエッサン♂
ステータス:H12-A6-B6-C7-D7-S7
タイプ:ノーマル・エスパー
特 性:精神力、シンクロ、サイコメイカー
イエッサン♀との差別化として特徴的なのは、Lv1ルールでは♂だとC8にできること、そしてワイドフォースを覚えることだろう(♀はC7止まり)。
サイコフィールド下で、命の珠を持たせてC8のワイドフォースを打つことで、なんと等倍ならH13-D7のポケモンまで確定1発で倒すことができる。
この水準の耐久値を持つLv1ポケモンはそれほど多くないので、間違いなく対策必須級のポケモンである。
ちなみに拘り眼鏡を持たせると、H13-D8のポケモンでさえ等倍なら確1をとれる。
エスパー技を半減するD7のブリジュラスでも確2で倒せると聞けば、もはやイエッサンより遅いポケモンなど成すすべなく淘汰されてしまうことが分かるだろう(悪タイプを除いて)。
完全なロマン砲にはなるが、サイコフィールド+エスパーテラスタル+拘り眼鏡ワイドフォースなら、しんかのきせき込みでH16-D12の耐久を持つラッキーをも低乱数(6.25%)ではあるが1発で倒すことも可能。
SVでワイドフォースを没収されたC7のイエッサン♀には同じ火力が出せない。1の差というのはとても大きいのだ。
また前述のオオニューラしかり軽業を持つポケモンと相性が良いので、苦労してイエッサン♂を倒したあとに出てくるサイコシードのオオニューラには絶望を禁じ得ない。
キュウコン(アローラのすがた)
ステータス:H12-A6-B6-C6-D7-S7
タイプ:氷・フェアリー
特 性:雪隠れ・雪降らし
Lv1構築の壁要因として優秀なポケモン。
努力値を振ることでS8となるので、ほとんどの相手に上からオーロラベールを展開することができる。
Lv1ルールではオーロンゲが使えないので、壁張り要因としてもっぱら大活躍する。
SVでの仕様変更で雪状態だと物理防御が1.5倍となるので、ステータスは実質H13-A5-B10-C7-D7-S8となり、かなりの高水準となる。
大体どのPTにも入れ得で、雪パとして使わなくとも十分な役割を果たす。
Lv1ルールで壁を張ると、本当に全然ダメージを与えられなくなる。
相手の技の威力を半減にするということは、ステータスの低いLv1ルールにとって脅威なのだ。
ただし技範囲は決して広いとは言えなく、雪下必中とはいえ火力アップアイテムのないC7の吹雪が、実はそんなにダメージを与えられないことには驚くことだろう。C8ならSランクになれたポケモンであり、過信は禁物である。
しかもオーロラベールを展開したとしても鋼タイプの技は耐えることができない。
ブリジュラスのラスターカノンや、ハッサムのバレットパンチには要注意だ。
補助技のレパートリーとして、置き土産や鬼火を覚えないこと以外は原種キュウコンとおおむね同じ。
まだ私の周りでは見たことないが、瞑想+冷や水でキュウコン自ら積みにいくスタイルも強そうと思っている。
コータス
ステータス:H12-A7-B8-C7-D6-S5
タイプ:炎
特 性:白い煙、日照り、シェルアーマー
元祖Lv1最強ポケモンその2。
要は前述のイエッサン♂と似ているが、晴れ+タイプ一致威力150の噴火は最強ってこと!
イエッサンの場合、命の珠を持たせてようやくH13-D7のポケモンを確1で倒せるということだったが、コータスはC7でありながら火力アップアイテム無しでH13-D7のポケモンを確1で倒すことができる。
このことからも、Lv1ルールではステータスはもとより技威力の高さが重要となることは理解できるだろう。
H13-D8でようやく乱数1発(68.75%)となるが、それも火力1.2倍のアイテムを持たせるだけで確1となる。
そしてパルシェンの項で説明した最強の積み技殻を破るを覚えることもできる。
C2段階上昇時の晴れ噴火は、半減タイプであっても止めることはできず、単発の火力ならこれまでに紹介した上記4匹の中で最大の火力指数を誇る。
更に鉄壁ボディプレ、ステロ欠伸、クリアスモッグなどなど、とにかく覚える技が豊富で型が読みづらいのも強さの理由だろうか。
幸いS6なので、殻を破るを決められなければ上から攻撃することで噴火のダメージは軽減できる。
ただしオーバーヒートの解決にはなっていないことと、コータスのSの低さはトリックルーム下でも優秀ということを忘れてはいけない。
S5の状態でトリル展開して、トリルが切れる頃に殻を破ってS10まで上げることができれば……!?
余談だがコータスの体重は80kg。それにのしかかられても10歳の身体で笑顔で耐えられるサトシはさすがとしか言いようがない。
アサナン
ステータス:H11-A6(12)-B6-C6-D6-S6
タイプ:格闘・エスパー
特 性:ヨガパワー・テレパシー
Lv1ルールが特性ゲーであることを証明するポケモン。
ヨガパワーによってA12という驚異のステータス実数値を持っており、特性込みでもこの数値と同じ能力を持つポケモンは他にいない。
参考までにH12-B9のパルシェンが格闘タイプに等倍のテラスタルタイプに変更してきたとして、アサナン側は猫だまし+インファイトで無償突破することも可能となるほどの火力である(ただしパルシェンとは同速勝負となるので運次第ではある)。
ビルドレインや豊富な先制技・補助技も備えており、進化前なのでしんかのきせきを持たせることもできる。
ランクバトルにおけるチャーレムは、種族値がジャノビー並だからこそ許される強特性として活躍しているが……。
他ポケモンとのステータス差がほとんどないLv1ルールにおいてはあまりに強く、Lv1大会でも上位でよく見られるポケモンとなっている。
僕の愛したチャーレムが「進化前のジャノビーみたい」
— ハンマー (@hammertainer) 2024年1月27日
ってツイート見かけて「そんなわけないやろ」
と思って見比べてみたら
あまりにも、ジャノビーすぎて泣いた😭
こんなんジャノビーじゃん…しかも微妙に負けてるし(尊厳破壊) pic.twitter.com/lEMr161Oud
マリル
ステータス:H12-A5(12)-B6-C5-D6-S6
タイプ:水
特 性:厚い脂肪、力持ち、草食
アサナンと同じく、攻撃力12となるLv1ルール最強の特性力持ちを有する。
ポケモン剣盾でマリル族のタマゴを孵化させることでLv1マリルを作ることができる。この状態でうしおのお香を持たせてタマゴを産ませたポケモンがルリリとなる。
ポケモンSVでは必ずルリリの状態で孵化してしまい、Lv1の状態で進化させることができない。
従ってポケモン剣盾以前の環境でのみ作ることができる貴重なLv1ポケモンだ。
やることはアサナンと同じなので説明は省略するが、アサナンとは技範囲が全く違うので、PT内に両方採用しても普通に強い。
アサナンと大きく違う点は腹太鼓を覚えるということ。
腹太鼓でA+6段階上昇させれば、タイプ一致アクアジェットで先制して相手を蹂躙することができる。
タイプ相性半減でなければアクアジェットのみで一撃粉砕することができ、アサナンとはまた違った脅威がある。
♪アクアジェットでぶっとば~してけ♪
Aランクポケモン 個別解説
以下は特筆すべき強力なポイントを簡潔に紹介しています。Bランク以下のポケモンも含めて、ぜひ使用感をご自身の目で確かめていただき「この子はSランクだろ」と言えるような活躍を見せてください!
イダイトウ(LEGENDSアルセウスでのみ進化可)
ステータス:♂と♀で若干の差がある
♂H13-A7-B6-C6-D6-S6
♀H13-A7-B6-C7-D6-S6
タイプ:水・ゴースト
特 性:すいすい、適応力、型破り
Lv1ルールのBIG6候補。特性がどれも優秀で、♂はA8と高水準の火力を有している。
雨アタッカーにもなれるし、適応力で高火力技をお見舞いしても良いし、型破りで特性を無視した戦略を練っても良い。
♂を育成する場合、Lv1の仕様上、全てのステータスに努力値を振れないのが悩みどころ。H、A、Sには振るだろうから、BかDのどちらかが犠牲になる。
つまり耐久にはあまり期待できないので、高火力フィニッシャーとして用いるのが良いだろう。
適応力墓参り(威力150)はブリジュラスに対して12~16ダメージ、高乱数1発(81.25%)となる。
※補足
♂と♀とで覚える技や特性に違いがあるわけではないものの、ステータスに差がある。
♂は努力値ありのルールならA8に上げることができ、ウェーブタックルやお墓参りの火力を底上げすることができる。
♀は努力値なしのルールならC7と♂より高く、両刀時の火力が上がる。
Lv1ルールには色々なレギュレーションがあるので、レギュによって使い分けるのもありかもしれない……?
マニューラ(LEGENDSアルセウスでのみ進化可)
ステータス:H12-A7-B6-C6-D7-S7
タイプ:悪・氷
特 性:プレッシャー、悪い手癖
特性に秀でたわけではないが、努力値を振ることでA8-S8というステータスになる。
これはLv1アタッカーとしてかなり高水準なラインで、多くのポケモンに対面有利を取ることができる。
オオニューラとは違い叩き落とすや氷柱針といった優秀な高火力技を覚えることができる。
過去作のLv1大会でもかなり優秀なポケモンではあったが、マッハパンチで即死するのが欠点だった。
今作はテラスで相性を覆すことができるので、評価はかなり上がっただろう。
グライオン(LEGENDSアルセウスでのみ進化可)
ステータス:H12-A7-B7-C6-D6-S7
タイプ:地面・飛行
特 性:怪力バサミ、砂隠れ、ポイズンヒール
ランクマで健在の毒毒珠ポイヒ戦法はLv1ルールでも強かった。
状態異常かつ毎ターン1回復するので、守ると組み合わせて2回復。
身代わりで削れるHPが3なので、ランクマと違い無限回復できるわけではないが、H13-B8という耐久ラインは伊達じゃない。
Sランクと言っても差し支えない性能だったが、今作でハサミギロチンを没収されたことでAランクとした。
もちろんアタッカー運用も可能。剣の舞や叩き落とす、スケイルショットなど優秀な高火力技を沢山覚える。
何より地面・飛行というタイプが優秀なので、PTのタイプ相性を見直すときの補完になるかもしれない。
キュウコン
ステータス:H12-A6-B6-C6-D7-S7
タイプ:炎
特 性:貰い火・日照り
コータスが補助技を絡めた噴火アタッカーだとすれば、キュウコンはスカーフなどを持たせることで役割の差別化ができるだろう。
ランクマと違ってAとCのステータス実数値が同じなので、両刀運用で相手に合わせてフレドラかオバヒを選択する動きができる。
オバヒならコータスと同じ火力が出せるうえ、コータスより素早さが早いのが優秀。
また後続をサポートするための起点作成としても優秀で、催眠術や置き土産、アンコールといった補助技はコータスにない利点だ。
バサギリ
ステータス:H12-A8-B7-C6-D6-S7
タイプ:虫・岩
特 性:虫の知らせ、力ずく、切れ味
ランクマのバサギリと大体同じ使い方になる。
Lv1ルールではA8という高火力から繰り出される切れ味+岩石アックスは相当強く、おまけに頑丈やタスキ対策のステロまで撒けてしまう。
弱点も意外と多くなく、努力値を振ればH13-B7-D7という高水準の耐久ラインを確保でき、先発アタッカー要因として活躍すること間違いない。
Lv1ストライクをLEGENDSアルセウスに移動することでLv1のまま進化可能となる。
ハッサム
ステータス:H12-A7-B7-C6-D6-S6
タイプ:虫・鋼
特 性:虫の知らせ、テクニシャン、ライトメタル
努力値を振ればステータス実数値はバサギリと同じ。
同速勝負が発生しやすいということは先制技が強いということにもなる。
ハッサムは剣の舞とバレットパンチをしているだけでイージーウィンを勝ち取れるポケモンで、複合タイプが優秀なので打たれ強い。
またテクニシャン補正の乗った虫食いで、相手に高いダメージを与えつつ相手のオレンを奪うという動きも厄介。
耐久の高いハッサム自身にオレンの実を持たせて回復し、虫食いや泥棒で相手のオレンの実まで食らう様はまさに悪鬼。
ハッサムを前にオレン持ちを出すと絶望を味わうことだろう。
ヘラクロス
ステータス:H12-A7-B6-C6-D7-S7
タイプ:虫・格闘
特 性:虫の知らせ、根性、自信過剰
メガシンカがあった世代のメガヘラクロスは、メガガルーラと同じく対策必須のLv1ポケモンとなっていた。
メガシンカが没収されたことで、スキルリンクという強力な特性もなくなり、以降の環境では影を潜めていた……
しかしSV環境になっていかさまダイスというアイテムを手に入れてから、優秀なアタッカーへと舞い戻ってきた。
タイプ一致のA8ミサイルバリといかさまダイスを組み合わせれば、等倍のB6相手に最低12ダメージの保証がある。
つまり等倍ならH12-B6の耐久ラインを確1で倒すことができる。
タネマシンガンやロックブラストはタイプ不一致なので最低ダメージ8となってしまうことに注意。
またつっぱりもタイプ一致の連続技ではあるが、こちらは威力が10低いために最低ダメージが4となってしまう。鋼タイプへの打点を考えるならインファイトや地震のほうが良いかもしれない。
メガヤンマ
ステータス:H13-A6-B7-C7-D6-S7
タイプ:虫・飛行
特 性:加速、色眼鏡、お見通し
同速勝負を嫌うなら、自分で素早さを上げれば良いじゃない。
たった1ターン耐え忍ぶだけで全ポケモンを上からしばくことができる、Lv1ルールにおける強特性加速を有するポケモン。
C8と高い特攻を有するので火力アップアイテムがなくてもそれなりに戦うことができる。
もちろん命の珠などを持たせたらかなり高いダメージを与えることができる。
虫・飛行という技範囲が地味に優秀で、鋼タイプ以外にはほとんど等倍以上を取れる。
逆に鋼タイプへの打点がないものの、もう一つの色眼鏡という特性も優秀。
色眼鏡を使う場合は、加速せずにスカーフを撒いて上からエアスラを打つのも強い。
持ち物が命運を分けるLv1ルールでは、お見通しによって相手の型を判別できるのも評価が高く、案外どの特性を持たせても腐ることはない。
ルチャブル
ステータス:H12-A7-B6-C6-D6-S7
タイプ:格闘・飛行
特 性:柔軟、軽業、型破り
Sランクとオオニューラと同じく、努力値振り+軽業でS16となる高速アタッカー。
オオニューラと違いアンコールが使えること、タイプ一致アクロバットが打てることなどが差別化点となる。
Lv50と違いステータスもオオニューラとの差がなく、同じような使い方ができる。
なぜルチャブルがSではなくAなのかという点については、猫騙しの有無が大きい。あとフェイタルクロ―の有無。
猫騙しがあることで、相手にだけダメージを与えつつ、ノーマルジュエルで能動的に軽業発動できるという点で、オオニューラに軍配があがった。タスキもつぶせるしね。
しかしサイコシード等の各種シード系アイテムを消費する型であれば、オオニューラと変わらずSランク級の強さを発揮できるはず。
S16のアンコールはマジで強く、ランクマにおけるツツミのような感覚に近いかも。
ルチャブルの前で補助技を打つのはやめた方がいい。
ハラバリー
ステータス:H13-A6-B7-C7-D6-S6
タイプ:電気
特 性:電気に変える、静電気、湿り気
特攻種族値103という数字は、努力値を252振ってステータス実数値がちょうど8になる。
H14-Ax-B7-C8-D7-S6というステータスは攻守ともに無駄がなく、火力も耐久も申し分ない。
固有特性電気に変えるが強力で、ランクマの初期シーズンにも流行っていた後攻パラボラチャージによる回復が頼もしい。
磁石など1.2倍の火力アップアイテムを持って充電状態でパラボラチャージを打てば、D7の相手に10~13ダメージを与えることができる。
拘り眼鏡を持たせればD7相手に12~15、つまりHP15-D7以下の耐久ラインを確定1発、しかもこちらは体力を6回復できる。
ハラバリーのH14-B7-D7という耐久は、不一致弱点の威力120の技までならギリギリ耐えられる。
急所にさえ当たらなければ弱いわけがないのだ!
スコヴィラン
ステータス:H12-A7-B6-C7-D6-S6
タイプ:草・炎
特 性:葉緑素・不眠・ムラッ気
特性によって運用方法が大きく変わるポケモン。どっちも強いです(不眠は知らん)。
葉緑素は晴れパ特化となるが、C8-S14から繰り出されるオバヒ・リフストの火力は気持ちよすぎだろ。
だってコータス、キュウコンでさえC7ですよ、C8晴れオバヒが弱いわけないじゃないですか。
脱出パックとの相性が良いほか、A8にもできるので物理型とも相性が良い。つまり両刀運用が可能とのことで、不意に飛んでくるタネマシンガンも強力。
ムラッ気を使う場合は、逆に耐久方面に努力値を振りたい。
食べ残し+宿木の種+身代わり+守るでムラッ気を発動しまくって、害悪オニゴーリ戦法のようなことができる。身代わりでHP3消費し、食べ残しと宿木で1ターン2回復できるため、守ると挟めば永久機関の完成。
ただし友情クラッシャー間違いないので身内で遊ぶ時は使いません。お願いだから私の仲間大会でも使わないでね。
対策は氷柱針・ロックブラストで身代わりを貫通するか、滅びの歌でも歌っとくしかない。
ドレディア(ヒスイのすがた)
ステータス:H12-A7-B6-C6-D6-S7
タイプ:草・格闘
特 性:葉緑素・張り切り・リーフガード
晴れパに物理アタッカーが欲しい場合はこのポケモン。
努力値振り+晴れ下でA8-S16と、オオニューラと同じく最高水準の性能を誇る。
晴れ限定の能力とのことでAランク入りとなったが、勝利の舞や眠り粉、アンコールなど各種補助技が優秀なほか、特殊ではあるが真空刃、フィールド限定ではあるがグラススライダー等の先制技を覚えることもできる。
晴れパに入れない場合は張り切りも一興。アサナンほどではないがかなりの高火力をたたき出すことができる、しかし全ての技の命中率が0.8倍になるため運ゲーになることも。
正直な話、特性で差別化できないのであれば全ての物理アタッカーはアサナンの劣化と考えても良いぐらい。
エルフーン
ステータス:H12-A6-B7-C6-D6-S7
タイプ:草・フェアリー
特 性:悪戯心、すり抜け、葉緑素
Lv50ではシングルよりダブルで見かけるほうが多いエルフーンだが、Lv1ではシングルも強い。
挑発アンコを初めとして多彩な補助技を覚えるほか、晴れ下の成長でアタッカーとして活躍することもできる。
一番安定するのは起点作成だろうが、追い風やトリルでサポートしてから置き土産で退場したりといった使い方もよし。
このあたりはランクマと同じ使い方だろう。
そしてこのポケモンもまた、食べ残し+宿木の種+身代わり+守るで無限回復編に突入することができる。
しかもエルフーンは特性悪戯心で補助技を先制で打つことができるため、対策していないPTはこの戦法で完封されてしまう場合もある。
要するに宿木の種が使えるポケモンは全員気を付けた方が良いということだ。
ミガルーサ
ステータス:H13-A7-B6-C6-D6-S6
タイプ:水・エスパー
特 性:型破り・切れ味
ミガルーサは命がけを習得することができるポケモンで、こいつより遅いH13のポケモンは全て1:1交換を取られてしまう。
ランクバトルのようなLv50戦と違い、Lv1ルールではほとんどのポケモンがHP11~14の間にいる。15や16もいることはいるが本当にごくわずかだ。
現環境の2/3以上はHP13以下のポケモンなので、言い換えれば環境にいるほとんどのポケモンを確1で倒すことができる、それが命がけという技なのだ。
ちなみに命がけを使えるポケモンはLv1ルールでもそれなりにいる。
例えば赤すじ・青すじのバスラオも命がけを使える(白すじはできない)が、技のレパートリーが少ないためBランクとした。
またイキリンコは、威嚇やとんぼ返り、捨て台詞を持っているのでスカーフとの相性が良く、サイクルを回せるのが強み。
ミガルーサがAランクにいる理由は2つあり、1つは特性が型破りだからだ。
命がけはもともと頑丈やタスキに止められるという弱点があるが、型破りによって相手の頑丈を無効化できれば、そのリスクを半減することができる。
現環境のLv1ルールではHP14以上の頑丈持ちがいないため、相手のPTに頑丈を持つポケモンがいれば率先して出したいところ。
素早さが7しかないので、同速勝負に負けないようこだわりスカーフを持たせるのが良いだろう。クイックターンとも相性が良い。
頑丈持ち目線から見れば、そんなものゴーストテラスで対策すれば問題ないだろうと思うかもしれない。
そこで第二の戦術、専用技の身を削るでACSを二段階上昇させ、命がけではなく普通のアタッカーとして起用することもできる。
Lv1ルール最強の積み技殻を破るとほぼ同じ性能であり、アシストパワーも使えるので物理・特殊の両刀も可能。これがAランクにいるもう一つの理由だ。
ゴーストテラスしたブリジュラスに対して、火力アップアイテムがなくとも身を削った後のアシパで確1。
というか身を削る1回でアシストパワーの威力が140になるため、しんかのきせきがない限りタイプ相性が等倍のポケモンは全員確1である。
こいつもSランク候補足り得る性能を持っているかもしれない。
チラチーノ
ステータス:H12-A7-B6-C6-D6-S7
タイプ:ノーマル
特 性:メロメロボディ、テクニシャン、スキルリンク
パルシェンがSランクにいるせいで同列に並べなかっただけのポケモン。
何なら今作でいただいた新技龍の舞お片付けを使えば、努力値を振ることでステータス実数値はA10-S12となり、コータスやアサナンにも対面で勝てる可能性を秘めている。
これまでも散々伝えているつもりだが、とにかく連続技が強力で、タイプ一致スイープビンタ1発でB6-B7のポケモンには最低3ダメージを与えることができる。
つまり4回当たればHP12のポケモンは確1で倒すことができる。
加えてお片付けを1回打つと、しんかのきせき持ち・努力値を耐久方面にぶっぱしたアサナンもスイープビンタで確1となる。
なお今作でいかさまダイスという新アイテムが登場してから
- テクニシャン(1.5倍補正)+いかさまダイス(最低4回)
- スキルリンク(5回確定)+命の珠(1.3倍補正)
これはいったいどっちが強いんだという話が一部で議論されているが、結論はスキルリンク(5回確定)+命の珠(1.3倍補正)のほうが強いとなっている。
たとえいかさまダイスで5回当たったとしても命の珠のほうが火力が高い。
なぜそういうことになってしまうのか、これはLv1同士だから起こってしまうダメージ計算のからくりに起因している。
よければこちらの記事を参考にしてほしい、ちょーーーーっとだけ難しい話なので時間があるときにゆっくり見てね。
クレッフィ
ステータス:H12-A6-B7-C6-D7-S6
タイプ:鋼・フェアリー
特 性:悪戯心、マジシャン
努力値を振れば13-7-7-7-7-7ときれいに平均水準のステータスになる。
特性悪戯心で先制壁張りをしたり、各種優秀な補助技で相手を翻弄するポケモン。
タイプも優秀で、クレッフィの弱点を突けるのは炎・地面タイプだけ。弱点技を打たないとダメージソースに乏しいLv1ルールにおいて、このアドバンテージは大きい。
クレッフィと相性が良い変化技と言えばリサイクルだろう。
オレンの実と組み合わせれば先制で自己再生が使えるようなもので、毒菱と組み合わせれば害悪戦法の出来上がり。
鉄壁、瞑想、リサイクル、ドレインキッス……誰がこの技構成を突破できるんでしょうねぇ?
また、てっていこうせんという自主退場技があるおかげで壁張りとも相性が良い。
あと普通のランクマでは見向きもされないが、Lv1ルールではマジシャンという特性もなかなか侮れない(強いとは言ってない)。
ステータスに差がないというのがLv1ルールの特徴だが、それゆえ相手との差別化はもっぱら特性と道具に頼ることになる。
マジシャンという特性は、こちらがどんな攻撃技を打っても、相手に当たりさえすれば道具をほぼ確実に奪うことができる(ごく一部の例外あり)。
これがLv1ルールにおいて何の脅威があるかというと、例えばオレンの実は相手に回復させる間もなく奪うことができる。
なんとこの特性は相手を倒しても奪うことができるらしいので、誰かてっていこうせんで相手を倒したあと、自分と相手のオレンの実の発動順がどうなるか試させてほしい。
アッキやタラプなども発動前に奪えるし、技ではなく特性の効果だから隠密マントも奪える。レッドカードや脱出ボタンも発動前に奪えるのだ。
どろぼうやほしがるの効果が全ての攻撃技に付いてくる効果と捉えることもでき、言い換えれば特性悪い手癖の完全上位互換である。
現環境のLv1ルールでマジシャンが使えるのはフォッコとクレッフィだけ。
まだまだ開拓の余地がある、ポテンシャルを秘めた特性を持つポケモンでもあった。
メテノ(過去作限定)
ステータス:
(流星)H12-A6-B7-C6-D7-S6
(コア)H12-A7-B6-C7-D6-S7
タイプ:岩・飛行
特 性:リミットシールド
過去作限定で強力足り得るポケモン。
ポケモンSVでは、性別不明のポケモンに高レベルの技を遺伝させることはできない。
しかし過去作でハートのウロコを使えば、自分のレベルより高いレベルの技も習得することができる。
この状態で過去作からPokemonHOMEでSVに連れてくれば、最強の積み技殻を破るを覚えてLv1ルールで使うことができる。
あえてこの方法で習得できる強い技というのがこの殻を破るぐらいなので、破らなければSVのみの個体でも十分戦わせることができる。
例えばロックブラストという連続技、オレンの実と相性が良いアクロバット、対面操作できるとんぼ返りなどほかにも優秀な技を覚える。
そんなメテノの特に優秀なポイントはリミットシールドという特性で、残りHPが7以上の場合は一切の状態異常を無効化できる。
リミットシールドが発動している状態だと、ほっぺすりすりや鬼火などで状態異常にさせることができないので、安心して殻を破って無双することができる。
リミットシールド解除後はS8となるので、殻を破ると組み合わせれば全抜きすることも難しくない。
能力だけ見ればSランクでも差し支えなかったが、殻を破るが過去作でしか習得できないことと、努力値配分が非常に難しいことからAランクとした。
おそらくHとSに努力値を振ることになるだろうが、その2か所に振れば他の箇所に努力値を振ることはできない。
従って流星の姿の場合は火力が足らず、コアになった場合は耐久が足りないので、扱いには十分気を付ける必要がある。
エアームド
ステータス:H12-A6-B8-C6-D6-S6
タイプ:飛行・鋼
特 性:鋭い目、頑丈、砕ける鎧
かつてのLv1環境では、エアームドを先発に出して頑丈による行動保障でステロを撒きつつ、吠えたり積んだりする動きが強かった。
高速移動、鉄壁、剣の舞、(鈍い)と、物理アタッカーに必要な各種の積み技を大体覚えてくれるので、いろいろな型と相性が良い。
相手の鋼タイプに何も出来なかったのが欠点だったが、ボディプレスやドリルライナーを習得したことで多くの相手に戦えるようになった。
物理アタッカーな見た目をしていながら凍える風も覚える意外性があり、Lv1ルールでは両刀でも十分戦えることを知らない人からしたら初見殺しすぎる。
ラッキー(しんかのきせき込み)
ステータス:H15-A5-B5-C6-D7-S6
タイプ:ノーマル
特 性:自然回復、天の恵み、癒しの心
努力値を振れば、Lv1ルールの中で最高かつ唯一のHP16という実数値を実現したポケモン。
とは言えいくらHPが高いと言ってもB6しかないので、意外と柔らかかったりする。
そんなラッキーはしんかのきせきを持たせることでAランクとさせていただいた。
努力値と道具込みだとHP16-B9-D10という耐久値はLv1ルールの中でも異次元の存在で、A7のタイプ一致インファイトも確定で耐えることができる。アサナンのインファイトは無理だけど。
ただしSV環境のみではラッキーにタマゴうみを覚えさせられないので過信は禁物。なぜなら……
といった具合なので、ハートのウロコが使える過去作で、Lv1の状態でタマゴうみを覚えさせることができれば上出来……だがほとんどの人はそんな環境ないと思う。
ハリーセン(原種・ヒスイの姿)
ステータス:H12-A7-B7-C6-D6-S7
タイプ:原種→水・毒 ヒスイ→悪・毒
特 性:毒の棘、すいすい、威嚇
種族値と特性が同じなので項目をひとつにまとめました。
どちらにも共通して言えることは、威嚇を撒けること、すいすいによる雨下の高速アタッカー、小さくなるや剣の舞といった積み技の優秀さ、道連れ・黒い霧・痛み分けなど多彩な戦法を展開できること、などが挙げられます。
特性を見ると、すいすいは素早さ2ランク上昇、威嚇は防御1ランク上昇と言い換えることもでき、「Lv1ルールではステータスに影響のある特性が強力」という特徴にもマッチしています。
威嚇1回だけでも、相手の攻撃を結構耐えられるんですよね。
フォルムの違いについて、細かい点を挙げればキリがないですがおおむね次のような差別化ができると思います。お好みで使い分けてみてください。
ちなみに固有技どくばりセンボンは原種、ヒスイ両方とも覚えることができます。
- 原種
- 水技がタイプ一致になる(アクジェなど)
- 半減できるタイプが9個、弱点が3個
- 電磁波を覚える
- ヒスイ
- 悪技がタイプ一致になる(鬱憤晴らしなど)
- 半減できるタイプが4個、無効が1個、弱点が1個
- しんかのきせきの恩恵を受ける
ヤミカラス
ステータス:H12-A7-B6-C7-D6-S7
タイプ:飛行・悪
特 性:不眠、強運、悪戯心
悪タイプの悪戯心もちポケモンその1。
エルフーンの項目でも触れたが、同速勝負が発生しやすいLv1ルールにおいて、必ず先制で変化技が打てる悪戯心は優秀な特性である。
悪戯心は悪タイプに無効化されるという仕様があり、ヤミカラスは相手の悪戯心の影響を受けずに悪戯心の特性を利用することができる。
後述するヤミラミとは覚える技やタイプが違うので差別化は容易だが、一番の違いはしんかのきせきを持てるということ。
H13-B9-D9という耐久ラインはかなり高く、火力アップアイテムを持たないアサナンのインファイトでも確1で倒されない。
主な有用変化技は、黒い霧、挑発、電磁波、追い風、瞑想、悪だくみ、フェザーダンスあたりだろうか。
瞑想や悪だくみで火力・耐久を底上げできるので、自身もアタッカーになれる点は評価したい。
ヤミラミ
ステータス:H12-A6-B6-C6-D6-S6
タイプ:ゴースト・悪
特 性:鋭い目、後出し、悪戯心
悪タイプの悪戯心もちポケモンその2ということでヤミカラスと同列のAランクとしたが、ステータスはヤミカラスより低め。
しんかのきせきも持てないためH12-B7-D7では耐久が心もとなく、S6なのでほかのポケモンより遅いことも懸念される。
その分、ヤミカラスと違って無効化できるタイプが3個あり、弱点もフェアリーだけなので意外と打たれ強いかもしれない。
主な有用変化技は、金縛り、ビルドアップ、壁、電磁波、挑発、鬼火、トリック、アンコール、瞑想、悪だくみ、重力、痛み分け、自己再生だろうか。
アンコールやこだわりトリックと絡めて金縛りを使い、相手の行動を封じる動きが強い。
またヤミカラスは羽休めを没収されたが、ヤミラミは自己再生が使えるので回復ソースがあるのも差別化点となる。
あとは猫だましや叩き落とす、ドレインパンチが使えたりするので、後出しをスキルスワップしてビルドレインしたりするのも面白いかもしれない。
マメバッタ
ステータス:H11-A6-B6-C5-D5-S6
タイプ:虫
特 性:虫の知らせ、色眼鏡
今回のTier分類である「最強ではないものの対策しないと簡単に積ませられる」という表現にもっともふさわしいと感じる虫ポケモン。
拘りハチマキを持たせて虫テラスタルしたときに打つ出会い頭は、H12-B6の相手に対し高乱数1発(93.75%)となる。
この耐久ライン相手になら神速と同じく優先度+2で縛ることができ、ステロと組み合わせれば確1となる。
Lv1ルールで使われる進化前ポケモンは軒並みH12-B6のラインなので、大半のポケモンには有利対面となる。
ただしH12-B6というラインにのみ縛り性能を発揮し、HかBのどちらかが1上がると最低乱数か確2かというところ。
Lv1ルールにもいろいろあるが、努力値振りを禁止しているレギュレーションではトップクラスの性能を持ち、実際私が開催したSV最初のリトルスターカップ(努力値振り禁止)では優勝者がこのマメバッタを使用していた。
特性色眼鏡のおかげでタイプ相性を気にしなくてよいのも強み。
現環境のLv1ルールで虫タイプを1/4に抑えることができるのは、ソウブレイズ、オオニューラ、ルチャブル、ミミッキュ、エアームド、フワンテ、グレッグルなど。
それら相手にも不意打ちが等倍以上で入るので、役割は遂行できるだろう。
進化後のエクスレッグと違い悪タイプではないので、タイプ不一致なのが残念。
ちなみにマメバッタを入れるとAランクには計5匹の虫タイプが存在している。
こんなに虫タイプが優秀な環境も珍しいだろう。
おわりに
気付いたら17,000文字を超えていて、自分でも驚きました。
この記事を書き始めたのはいつ頃だろう、かなり長い間書いていた気がします。
しつこいようですがこのTier表はナナホシの主観、もとい独断と偏見によって作られており、人によっては「この子はSじゃなくてAでしょ」「こっちはBじゃなくてSだろ」といった声もあるかもしれません。
そういった声をいただき、議論しあって、健全で活発的なLv1界隈を盛り上げることこそ私の望んでいたことです。
ですからそういったご意見はどしどしお寄せいただけると嬉しいです。
あなたが強いと思うLv1ポケモンは何ですか?