みなさま、ごきげんよう。
ポケモンSVでLv1同士のポケモンを戦わせる試み、通称Lv1ルールの普及を目論んでいるナナホシです。
Lv1ルール、楽しんでおられるでしょうか。
以前私は「Lv1ポケモンにどれぐらい努力値を振れば良いのか、その計算を自動でやってくれるスプレッドシート」というものを作成しました。
そのシートを今回、スマホ用のレイアウトに変更し、お手持ちのスマートフォンで簡単に必要努力値を算出できるよう改良してみました。
それがこちらです。
今回はこのスプシの使い方を解説する記事となります。
おさらい:Lv1ルールの努力値について
Lv1に努力値を振る場合、Lv50の常識は通用しません。その振り方は全く異なっています。
それが「どう違うんだ?」についてはすでに解説した記事がありますので、こちらをご覧ください。
なお、上記の自動努力値計算機の使い方のみを知りたい方は、このまま読み進めていただいて構いません。
Lv1ポケモン用 自動努力値計算機ver1.1をスマホで使うために
①Googleスプレッドシートのアプリをインストールする
この計算機はGoogleスプレッドシートというアプリを使って作成しています。
パソコンからはインストール無しにブラウザから閲覧できますが、スマホからだとブラウザでは本シートの計算機能を使うことができません。
必ずアプリをインストールする必要がありますので、よろしくお願いいたします。
●Android用
●iPhone用
②計算機をアプリで開く
こちらをスマホで開こうとすると、まずインターネットブラウザが開かれてしまうと思います。
このような画面が出てきたら、右下の「アプリを使う」を選択し、Googleスプレッドシートアプリを開いてください。
なおここから先の解説は、私が持っているAndroid機種の画面をお見せすることとなりますが、iPhoneでもおおむね同じ手順で使用することができると思います。
③最初の画面
このような画面が出てきたかと思います(私は作成者なので、皆さんとは見え方が若干違うかもしれません)。
手順としてはオレンジ色部分に書いてある通りで、まとめると次のようになります。
今回はこの計算機を使って、私が持っているLv1のモルペコに、どこにどれぐらい努力値を振ればステータス実数値が上昇するのかを説明いたします。
④努力値を振りたいLv1ポケモンを用意
このモルペコのステータスは次の通りです。
- HP:12(さいこう)
- こうげき:7(さいこう)
- ぼうぎょ:6(ダメかも)
- とくこう:6(かなりいい)
- とくぼう:6(さいこう)
- すばやさ:7(さいこう)
注意! 性格補正が入ってしまうと、マイナス部分はステータス実数値が1下がってしまいます。Lv1では、プラス部分の補正はありません。
攻撃や素早さなど、意図的に実数値を下げたい場合を除き、まじめミントを使うなどして計算機能は上記の通り性格無補正の状態で行ってください。
⑤計算機にポケモンの名前を入力する
すでにポケモンの名前が入力されている欄がありますので、そこをタップしてください。
画面下部のように、ポケモン名がアイウエオ順で並んでいます。
ここから選択しても良いですが……ご覧の通り1132匹の中からスクロールするのは果てしなく面倒です。
ですので、「項目1132個のリスト」と書かれている文字の右側、キーボードのマークをタップしてください。
すると次のような画面に切り替わります。
これで直接ポケモン名を打ちます。
全てを打つ必要はなく、2,3文字打てば候補が出てきます。
文字入力欄の上部に表示された「モルペコ」をタップしてみましょう。
するとこのような形になりました。
画面下部の数字が変化しているのに気付いたでしょうか。
⑥個体値のジャッジ判定を入力する
- HP:さいこう
- こうげき:さいこう
- ぼうぎょ:ダメかも
- とくこう:かなりいい
- とくぼう:さいこう
- すばやさ:さいこう
この情報を②の欄に入力していきます。
こちらプルダウン形式となっており、該当する判定を選択できるようになっています。
Lv1のままでは正確な個体値が分からず、かといって努力値を振るたびにLv50に上げて計算して、またリセットして……という作業を繰り返すのはさすがに手間です。
ですからこのシートでは、ジャッジ判定で分かる最低限の情報で努力値を割り出しています。
従って本当は正確な数字ではないのですが、努力値を振るにあたって支障をきたすものではないと認識しております。
それでは、ステータスに沿ってリストから選択していきましょう。
画面上ではすべて「さいこう」になっているので、ここではぼうぎょととくこうを選択します。
ご覧のようになれば大丈夫です。
⑦触れる努力値の確認
では画面のこの部分に注目してください。
まず2つのルールを確認します。
Lv1ルールの仲間大会を開いている方はそれほど多くありませんが、その中でも大きく分けて「努力値振りを禁止しているLv1大会」と「努力値を振って良いLv1大会」との二極になると考えています。
Lv1大会でしか使えないポケモンに、努力値を振るのは抵抗がある……または、Lv1のポケモンにどう努力値を振れば良いか分からないなど、そういった背景から「努力値振りを禁止」というレギュレーションが生まれたのだと推察します。
本計算機は、その両方のルールに対応しています。
【努力値禁止ルール】
こちらに書いている理想値は、すべてのステータスの個体値がV(最大である31)であり、かつ、努力値を振っていない状態での理想ステータス実数値を表しています。
次に、こちらに書いている努力値というのは、【努力値を振っていない状態での理想ステータス実数値】になるために必要な努力値の数です。
努力値禁止ルールとは一見、すべての個体値がVである理想個体を揃えなければいけないと思われがちです。
ですがそのためには理想個体値を持つ親個体を2匹用意しなければいけず、うち一体を6Vメタモンでまかなえたとしても、孵化作業でLv1理想個体を作るのは少々手間です。
なので私はここで「理想個体じゃなくても、これぐらい努力値を振れば、無振り理想個体のステータスと同じになるよ」という指標を提示しているわけです。
そうすることで、努力値禁止だけどLv1理想個体が用意できない、という方への救済を図っています。
【努力値振り可ルール】
一方、こちらに書いている理想値は、すべてのステータスの個体値がVの場合、努力値を振ることでさらにステータス実数値を1上昇することができるという、理論上最大の理想ステータス実数値となります。
次に、こちらに書いている努力値というのは、【理論上最大の理想ステータス実数値】に対し、入力したジャッジ判定を加味した分の必要な努力値の数です。
Lv1のポケモンは、努力値をいくら振ればいくら上がる、という単純な話ではありません。
まず、どれだけ努力値を振っても、上昇するステータス実数値は必ず1です。
また、ポケモンの種族値や個体値によっては、どれだけ努力値を振ってもステータス実数値が上昇しない箇所というのも存在します。
それはポケモンごと、個体ごとに差があるので、そんなもんいちいち計算してられません。
その計算の手間を省くために作り出されたのがこの計算機ということです。
以上の話を踏まえて、もう一度画面を見てみましょう。
このモルペコを「努力値禁止ルール」で使う場合は、どうやら理想個体だったようです。
防御が「ダメかも」、特攻が「かなりいい」など、Lv50の対戦なら到底理想個体とは呼べませんが、Lv1ならこれで十分理想個体足り得るのです。
なので、このまま大会に使っても差し支えない個体となります。
次に「努力値振り可ルール」で使う場合は、次の箇所に努力値を振るとステータス上昇が見込めるようです。
ここに記載している赤字は「努力値を振って上昇できるステータスの箇所」を意味しています。
一つおかしい箇所がありますよね?
防御の欄は赤字で7と書いてますが、必要努力値は0となっています。
これは該当する個体値が低いため、どれだけ努力値を振ってもステータスを上昇させることはできない、という意味です。
ここで初めて、防御が「ダメかも」の弊害が出てきました。
でも、だからといって諦めることはありません。
⑧チェッカーを使って必要努力値を計算する
1匹のポケモンに振ることができる努力値は510までと決まっております。
個体値が低いため防御実数値を増やせないのは残念ですが、増やせたとしてもどうせすべての箇所に努力値を振ることはできないんです。
ですから私は、今回のモルペコにHPと特攻の努力値を振りたいと考えました。
「振り分けられる努力値の数チェッカー」を使って、自分が努力値を振りたい箇所にチェックしましょう。
すると、チェック欄の上部に【残り 122】と表示されていますね。
これは文字通り「振りたい箇所にチェックしたとき、残り122だけ努力値が余ってますよ」という意味です。
しかし、ここから特防に努力値を振るためには212必要です、足りません。
足らないとこうなります。
残りの努力値が赤字のマイナス表記となりました。
この場合、チェックした箇所すべてに努力値を振ることはできません。
もう一度チェックの内容を見直し、どこに努力値を振りたいか確認してみてください。
⑨計算通りに努力値を振ってみる
最後に、この計算結果を使って実際に努力値を振ってみましょう。
今回は次の箇所に努力値を振りたいと思います。
どうせすべての箇所には触れないし、ドーピングアイテムはお金さえあればいくらでも買えるので、今回はHPに220、特攻に180振りました。
振ったあとのステータス実数値がこちらです。
きちんとHPが12から13へ、特攻が6から7へ増加しているのが分かるかと思います。
これで「努力値振り可ルール」のLv1個体が完成しました!
あとは技や特性などを調整して、対戦に臨んでください。
おわりに
ここまでご覧いただきありがとうございました。
このように画像付きで解説すると、結構長々とした印象があります。
ですが、実際にやっていることと言えば
これだけでございます。
慣れれば10分程度でPT1つ分、6匹のポケモンの努力値を割り出して、手計算の必要なく振ることができるはずです。
ぜひこの計算機を使って、Lv1ルールを楽しんでくださいね!