みなさま、ごきげんよう。
こちらは【Lv1進化前限定仲間大会】リトルスターカップの、本番前の練習用レンタルパーティ置き場です。
何その大会? って方はこちらを先にご覧ください。
この記事は、上記記事を先にお読みになっている前提で、話を進めさせていただきます。
練習試合の日程と始め方
大会や練習試合の日程は次の通りです。
全て土曜日の21:00~22:59を想定しています。
- 仲間大会本番 11月11日
- 練習試合1 10月21日
- 練習試合2 10月28日 ※
- 練習試合3 11月4日
要するに本記事掲載後の毎週土曜日に練習試合を受け付けます、ということですね。
私との対戦でも構いませんし、他の方同士でも、また本大会に参加しない方でも構いません。
気軽に参加できますよう、上記期間中は合言葉【6301 0000】で待機しています。
良ければみなさまも、挨拶は不要ですのでこの合言葉で遠慮なく練習、調整されてください。
もちろんルールは大会本番と同様(シングル フラットルール)でお願いします。
※ 10月28日は夜勤のため、主催は合言葉を用いた待機ができません。ただし他のみなさまにおかれましては、合言葉を使っても構いませんし、あるいはユーザー同士で交流されるなどして自由に対戦していただいて構いません。
レンタルパーティ一覧
前置きはいらないのでさっさと構築を見たいという方は、画像内のIDを使って早速レンタルされてください。
もし時間を頂戴できるのなら、練習試合を開くことになった意図について本記事の末尾に記載していますので、ご覧ください。
なお本大会の参加可能ポケモンは、下記スプレッドシートにまとめています。
リストの並び替えやPT構築機能をご利用の際は、コピーを保存してお使いください。
※下記ポケモンの名前の横の数字は、個体値が最大の場合のステータス実数値(HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ)を表しています。x表記は対戦に影響がない部分となります。
スタンダード構築
過去のLv1ルール大会で上位入賞した方の構築に入っている、強いポケモンを並べたPTです(進化後や進化先のないポケモンを除く)。
初めてLv1ルールに参加される方は、これの何が強いのかいまいちイメージしにくいと思いますが、まずは使ってみてその強さを体感してみてください。
サルノリ 12-6-6-x-6-6 草
Lv1ルールでは、努力値を振らないステータス実数値のほとんどが5~7なので、同速勝負が頻発する大会になります。
ですので先制で打てる技が重要になるわけですが、特にグラススライダーはグラスフィールドの威力上昇で高威力先制技となり、多くのポケモンに圧をかけることができます。
道具のグラスシードで耐久を上げつつ、草技の通りが悪い相手にはアクロバットを、鋼タイプにはドレインパンチを打ちつつ体力回復ができます。
一度でも剣の舞を積めれば、不利対面でも草テラス込みグラススライダーで押し切ることができます。
コマタナ 12-7-6-x-6-6 悪・鋼
先にも述べましたが同速勝負が頻発するため、自分のSを上げたり相手のSを下げる技が非常に効果的なルールとなります。
それを逆手に取り、相手から岩石封じや凍える風を打たれても巻き返せるよう、特性は負けん気を採用しました。
攻撃実数値が7あるので、火力アップより耐久を高めたいと感じオレンのみを持たせています。オレンのみは必ずHPを10回復できるので、Lv1ルールではほぼ全回復できることから必須級の道具と言われています。
こちらもS操作できる岩石封じを持っており、いざという時は悪テラス込み不意打ちで高火力を叩き込めます。
ベロバー 12-x-5-x-6-6 悪・フェアリー
先制で壁を展開できるポケモンです。その強さはLv50戦のランクバトルでも織り込み済みでしょう。
Lv1戦で壁を展開できると、受けるダメージの量が恐ろしいぐらい激減します。
壁を展開した後はすてゼリフで起点を作るもよし、イカサマでダメージを与えるのもよし。
ただしベロバーは防御が脆いため、過信は禁物。物理鋼技には気を付けなければいけません。
テラスタルタイプについては悪が理想だったのですが、ベロバーにテラスタルを使うことはないだろうと思い妥協しました。
一応、悪テラスタルだとイカサマの威力が更に上昇するという利点があります。
なおイカサマは相手のステータス依存の攻撃技ですので、覚える技がイカサマだけならば、攻撃と特攻のステータスを厳選する必要はありません。
アサナン 11-12(6)-6-x-6-6-6 格闘・エスパー
恐らくLv1ルール最強格の1匹です。ステータス実数値は平均よりやや低めですが、ヨガパワーにより攻撃のステータス値が2倍となることで、脅威の攻撃12を実現します。
Lv50戦ではチャーレムやマリルリなどが使うこの特性ですが、彼らはLv50時点の攻撃実数値がそこまで高くないので、めちゃくちゃぶっ壊れているというわけではありません。
しかしLv1戦ではほとんどのステータスが5~7しかなく、他のポケモンとの差がないだけに、全ポケモンを差し置いて攻撃2倍にするこの特性はぶっ壊れと言っても過言ではありません。
さらに進化の奇石で耐久を底上げし、ダメ押しにビルドアップも採用。
テラスタイプは鋼とし、弱点のフェアリーや飛行を半減にするほか、バレットパンチの威力上昇に貢献します。
※このレンタルパーティ内のアサナンは、主催のミスで理想個体がどうかを確認する前にテラスタルタイプを変更してしまいました。具体的には、攻撃の値が5だったため、努力値を振って6にしています。個体値が最大であれば攻撃の値は6になります。ご了承ください。
クズモー 12-6-6-6-6-4 水・毒
特性の適応力は、ヨガパワーと違いステータスを2倍に、とまではいきませんが……火力不足になりがちなLv1ルールにおいては、戦力として十分貢献してくれます。
ただしテラスタルのご利用は計画的に。適応力はタイプ一致技の威力を1.5倍→2倍に底上げしてくれますが、適応力込みのタイプ一致テラスタルでは威力が2倍→2.25倍と微々たる変化しかありません。
テラスタルを使うメリットがあまり感じられないのが難点ですが、逆に言えばテラスタルを使わずとも戦力になる頼もしいポケモンです。
クズモーは元々の素早さ種族値自体が低いことから、個体値を下げてやれば更にSを下げることができます。
Lv1ルールでは性格に下降補正をかけない限り、実数値は5~7が基本です。
すなわち、このようにして素早さ実数値4となったクズモーより遅いポケモンはいないので、道具『フォーカスレンズ』の恩恵を必ず受けることができます。
ハイドロポンプやダストシュートの命中率は80→96に、ドラゴンテールは命中率100の技となります。
それぞれ物理と特殊の高火力技ですが、ステータス実数値が同じだからこそ両採用できるわけですね。
必ず後攻になってしまうのを活かしドラゴンテールや後攻クイックターンで有利対面に持ち込むこともできますが、その遅さゆえダメージを受けがちですから、壁を展開したあとに出しましょう。
シェルダー 11-6-7-6-5-6 水
何度も言いますがS操作技はこのルールで大切な戦略となりますで、自力でSを2段階(倍)上昇できる『殻を破る』という技は非常に優秀です。
ただしHP11、特防5と耐久面が心もとないため、行動保証のある気合の襷を持たせています。
一度ハマれば病みつきになるその強さは、殻を破るだけではありません。
特性スキルリンクによって必ず5回当たる氷柱針とロックブラストは、等倍なら必ず10ダメージ以上を与え、乱数ですがほとんどのポケモンを確定1発で倒すことができます。
進化後も使用可能なLv1ルールだと、ほとんどの大会で上位入賞者がパルシェンを使っていることからも、その強さがうかがえるでしょう。
テラスタルタイプは、氷柱針の威力を上げる目的で氷にしています。
基本選出や動かし方
先発ベロバー + 相手のPTに通りがよい2匹
壁を展開して後続で積むという、シンプルながら強いという昔ながらの動かし方です。
他のポケモンの技範囲も優秀ですので、単純な火力勝負で押し負けることはないでしょう。
ただし、からめ手に弱いということを体感していただけるよう、挑発持ちは入れておりません。
他の練習用レンタルPTに対してどう戦うか、考察の余地がありそうです。
ギミック構築
Lv50ルールでは見られない、Lv1ならではのギミックをふんだんに仕込んだトリッキーなパーティです。それぞれのポケモンの持つギミックを理解しないと使うのは難しい中級者向けのPTですが、ハマれば最強のポテンシャルを秘め、無限の可能性を見ることができます。
ミニーブ 12-x-6-6-6-5 草・ノーマル
- テラスタイプ:炎
- 特性:しゅうかく
- 道具:オレンのみ
- わざ:みがわり、せいちょう、だいちのちから、くさわけ
Lv1ルールでHPをほぼ全回復できる道具『オレンの実』と、毎ターン50%の確率で木の実を回収できる特性『収穫』を組み合わせた、無限回復戦法です。
特性が必ず発動するわけではないので、身代わりを使って場持ちを良くしています。
Sが低いですがタイプ一致でSを上げられる草分けがあるので、そこまで気になりません。
耐性を高めるためテラスタイプを炎としています。
この特性『収穫』は、晴れ状態だと発動確率100%になるので、晴れPTと非常に相性が良いです。
今回のギミックには採用していませんが、技『成長』とも相性が良いので、ロコンを入れた晴れ展開も面白そうですね。
ゴース 11-x-5-7-6-6 ゴースト・毒
- テラスタイプ:毒
- 特性:ふゆう
- 道具:くろいヘドロ
- わざ:まもる、みがわり、のろい、こごえるかぜ
Lv1ルールではHP実数値の最低が11となっています。
HP11というのが実にLv1ルールの特徴的なところなんです。
この状態で身代わりを使うとHP消費量が2となりますが、黒いヘドロ(や食べ残し)と守るを組み合わせることによって、2ターン後にHPが2回復するので、身代わり+守るで無限回復戦法を使うことができます。
Lv1ルールではこの戦法の対策が必須と言われていますので、このレンタルパーティでその強さをぜひ体感してください。
ただし、無限に回復はできるものの相手への打点がないため、定数ダメージを稼げる呪いを採用しています。
相手の鋼タイプや毒タイプを対処できるのなら、どくどくにしても良さそうですね。
またこの戦法は、相手より遅ければ意味がないため、凍える風で相手のSを下げなければいけません。
本作では未解禁ですが、かつてHP11で特性『ムラっけ』を使えるテッポウオがLv1界隈を荒らしたとか……
リオル 12-6-6-x-6-5 格闘
もしかしたらこの戦法は、ごくまれではあるもののランクバトルで見たことある人がいるのではないでしょうか。
まず穴を掘るで相手を攻撃したあと、特性『悪戯心』によって先制で打つことができるまねっこによって、再度穴を掘ります。しかし次のターンは先制ではないので、後攻で穴から攻撃するわけです。
これが決まれば、相手からの攻撃を一切受けずに、こちらは一方的に相手を攻撃し続けることが可能です。
またリオルは通常Lv1だと素早さ実数値が6なのですが、性格補正で端数を切り捨てることによって好きな箇所のステータスを1下げることできるLv1ルールの特徴を用いることで、意図的に素早さを5にし後攻で動けるようにしています。
マメバッタ 11-6-6-x-5-6 虫
- テラスタイプ:虫
- 特性:いろめがね
- 道具:いのちのたま
- わざ:であいがしら、とんぼがえり、むしくい、ふいうち
ポケモンSV第一回リトルスターカップ優勝者であるアトルさんの育成を参考にさせていただきました。
— アトル (@lilinist4) 2023年7月24日
詳細は上記ポストでアトルさんが解説していますので、そちらをご覧ください。
要するにタイプ一致の虫テラス出会い頭は強いということです。
マメバッタというポケモンを使ったPTが1位を獲得できるのもLv1ルールならではと感じたので、ギミックではありませんが採用させていただきました。
ただし初心者にも扱いやすいよう、こだわりハチマキではなく命の珠を持たせています。
火力は若干落ちますが、それでも強力なことに代わりなく、何より特性『色眼鏡』で効果今一つの相手にも等倍で打てるのが強みです。
ドンメル 12-x-6-x-6-6 炎・地面
- テラスタイプ:格闘
- 特性:たんじゅん
- 道具:たべのこし
- わざ:たくわえる、あくび、ステルスロック、ボディプレス
特性『単純』によって、蓄えるの防御・特防アップを2段階上昇にし、わずか3ターンで防御6段階、特防6段階アップの要塞を築くことができます。
普段のランクバトルではあまり見かけませんが、Lv1ではステータスが均等なので、おおいに活躍できるポケモンです。
回復ソースは食べ残ししかありませんが、ステロ+欠伸によって相手に強制催眠を押し付けている間は回復することができるはずです。
Lv1ルールに多い特性『頑丈』にも強いので、相手にとっては厄介なことでしょう。
地面タイプなのでボルトチェンジが無効なのもGoodです。
ただし火力がありませんので、防御を高めまくってボディプレスで押し倒しましょう。
ボディプレスの威力を上げるのと、水4倍弱点を消すために、テラスタルは格闘タイプとしました。
コイル 11-x-6-7-6-4 電気・鋼
- テラスタイプ:飛行
- 特性:アナライズ
- 道具:じしゃく
- わざ:10万ボルト、ボルトチェンジ、ラスターカノン、てっていこうせん
このポケモンもマメバッタと同じくフルアタなので、ギミックかと言われると違う気もしますが……戦法がLv1ならではなので採用しました。
クズモーやリオルの説明でも触れましたが、性格補正によってS実数値を下げています。
スタンダード構築のクズモーは、素早さをあえて下げることでフォーカスレンズを発動させ、命中不安を補っていました。
同様にコイルは、素早さ実数値4にして、どんな相手でも絶対に後攻から動けるということから、絶対にアナライズを発動させることができるポケモンとなりました。
磁石も相まって高火力をたたき出すことができます。
こういったことができるのは、Lv1ならではと思っております。
ただし技範囲が貧弱すぎますので、大会本番でこのような使い方をする場合はテラバーストを入れたほうが良いでしょう。
基本選出や動かし方
①相手に虫タイプ技を1/4で受けられるポケモンがいない場合
先発マメバッタ + ミニーブ、コイル等
まずマメバッタで相手一体を確実に倒しつつ、相性補完に優れる裏のポケモンで有利な展開を作りましょう。
マメバッタの先制蜻蛉返り→コイルの後攻ボルチェンで相手を翻弄する動きも強いです。
②頑丈や積み技を持ってそうなポケモンが多い場合
先発ドンメル + ゴース、ミニーブ、リオル等
※水タイプが見える場合は先発ミニーブやコイル、後続ドンメルという出し方もあり
先にステロを撒いて欠伸ループに持ち込ませましょう。
裏のポケモンの通りが悪ければドンメルで蓄えるを積んでも良いですし、隙があればゴースやミニーブの身代わりを配置したいところです。
リオルは飛行タイプや浮遊以外には、どんな型が相手でも比較的通用しやすいです。
メインは穴を掘る→まねっこですが、相手の積み技をまねっこするなど、柔軟な動きが求められる場合があります。
特に相手がドラゴンやゴーストタイプの場合、タイプ一致技を打ってきたらそれをまねっこで打ち返すこともできます。
相手の技を打ち返す場合は、悪戯心が無効な悪タイプにだけ気を付けてください。
雪構築
主催が氷タイプのポケモンが好きなことや、Lv1が天候ギミックでどこまでやれるのかを追求したくて作成した天候パーティです。今作から【あられ】が【ゆき】に変わり、定数ダメージがなくなった代わりに氷タイプのポケモンの防御が1.5倍になるという性質を持ったことで、対物理ポケモンにはかなり有利に展開できると思っています。
ロコン(アローラ)12-x-6-6-6-6 氷
ユキカブリはオーロラベールを覚えないため、今回は採用を見送りました(ユキノオーは覚えられます)。
気合の襷で相手の攻撃を耐えて、オーロラベールを展開できれば良し、といったポケモンです。
相手との同速勝負を嫌う場合は、命中不安ですが先に凍える風を打っても良いでしょう。
吹雪ではなくフリーズドライとしたのは、水タイプに対する打点が少ないからです。
この点は草タイプのあるユキカブリのほうが優秀と言えます。
なおムーンフォースですが、実はアローラキュウコンと違ってアローラロコンにはフェアリータイプがついていないので、思っていたほどの火力は出ません。過信は禁物です。
大会本番で使う場合は、アンコールなどを入れてみるのも良いでしょうね。
サンド(アローラ) 12-6-7-x-6-6 氷・鋼
雪パのエースです。防御7+雪状態+進化の奇石で、たいていの物理技を耐えることができます。
雪かきによって素早さが倍になるため、S操作技は入れていませんが、いざという時のために先制技を採用しています。
剣の舞を積んでアイヘで攻撃しつつ、吸血で回復しましょう。
テラスタイプに虫を採用したのは、吸血の火力を上げるだけでなく、地面タイプや格闘タイプに耐性をつける意味もあります。
特に4倍弱点の格闘タイプは、さすがにどうしようもありませんからね。
え? 炎の一貫性が消せてない、ですって?
……触角の生えたサンドちゃん、かわいいでちゅね~。
カチコール 12-6-7-x-6-5 氷
ロコンが通らなかった場合の裏からオーロラベールを展開することができるポケモンです。
また、相手が晴れパや雨パだった場合、天候を取り返すことができます。
アイスボディと食べ残しによって毎ターンHPが2回復するので、並程度の攻撃力のポケモンは倒すのに一苦労することでしょう。
カチコールに素早さは期待していませんので、火力と耐久を底上げするために鈍いを採用しています。
オーロラベールという仕事を確実にこなしたい場合は、特性を頑丈に変えるのも全然アリです。というかそっちのほうが強そう……。
アルクジラ 13-6-6-x-6-6 氷
雪パの隠れたエースです。攻撃6段階上昇で全てを破壊します。
本当は雪かきならよかったんですが、あれは進化後のハルクジラが持つ特性でして。
進化前のアルクジラは雪隠れなんですよね。
いっそ厚い脂肪でも良かったかもしれませんが、一応雪パを名乗ってるので天候シナジーがある方で……。
あわよくば相手の攻撃を透かせたら良いなぁということで、雪が降っている間に初手腹太鼓して全抜きを狙います。素早さが並なのでこちらも先制技を採用しています。6段階上昇した氷柱針は、3回当たれば等倍ポケモンをほぼ全員倒すことができます。
テラスタイプは地震の火力を上げるため地面タイプにしましたが、鬼火対策に炎テラスでも良かったかもしれませんね。
バスラオ(しろすじ) 12-7-6-x-6-7 水
雪パとは言っても6匹全員を氷タイプにするわけにはいきません。
すでに炎・鋼・格闘・岩タイプの一貫性がヤバいので、それらを対策できるポケモンを仕込む必要があります。
バスラオは相手の炎・鋼タイプの技を受けるのに一役買ってくれそうです。
素早さ7なので多くのポケモンの上を取ることができ、適応力と命の珠が発動したウェーブタックルは無類の強さを発揮します。
壁破壊用のサイコファングと、水技が通用しない相手への高打点としてお墓参りを採用。両刃の頭突きは強力ですが反動が大きく、ウェブタや珠のダメージも合わせると過労死しそうなので注意してください。
ニューラ(ヒスイ) 12-7-6-x-6-7 かくとう・どく
このままだと相手の格闘・岩タイプの技が一貫しているので、それらを受けつつ氷技が通りにくい相手も一泡吹かせられるようなポケモンを探してたら、この子を見つけました。
バスラオと同じく攻撃7、素早さ7で並以上の能力を持ち、耐性が優秀なので意外と持ちこたえます。
役割もバスラオと大体同じなので、草分けまたは剣の舞を積んで殴るだけです。シンプルイズベスト。
相手のローキックや岩石封じを受けるため、素早さが下げられないよう隠密マントをもたせました。
テラスタルか草タイプなのは、攻撃面で相手の水タイプが苦手そうだなと感じたからです。現状、水タイプへの打点はフリーズドライしかありませんのでね。
基本選出や動かし方
先発Aロコン + ① + ②
②白バスラオ、Hニューラから1体
※カチコールを選択する場合は3体とも氷タイプでも可
カチコールも雪を降らせることはできますが、先発性能がないので初手に繰り出すのはやめておいたほうがよいでしょう。
どちらかと言えばカチコールの雪景色は、水タイプでいうアクアリング的な使い方を期待したほうが良さそうです。
要するに耐久の底上げ、積み技のような感覚で使います。
3匹とも氷タイプで固めると色々なタイプに弱いので、白バスラオかHニューラのどちらかは入れたほうが良いかと思います。
PTの火力が物理攻撃に寄りがちなので、相手の物理耐久ポケモンには気をつけなければいけません。
新規習得勢構築
今作から新たに新規習得した技から「もしかしてお前……やれんのか?」と思わず期待してしまうようなポケモンたちの詰め合わせです。過去作では覚えられなかった技を使うので、果たして強いのかどうかは対戦してみるまで誰も分かりません。あくまで主催の独断と偏見と机上論ですが、その新規習得勢の中でも特に強そうなポケモンを並べてみました。なお、過去作では覚えていたものの今作では碧の仮面を経て再習得できた技を持つポケモンも含まれています。
ナエトル 12-x-6-6-6-5 草
ナエトル属が『殻を破る』を新規習得したことで、ランクバトルでドダイトスを見る機会が多くなりましたね。
ナエトルはまだ身体が幼いので、地震もロックブラストも覚えませんでした。
それでも殻を破ったあとのポテンシャルは絶大です。
素早さが5なので相手の攻撃を1発は受けてしまいますが、殻を破って素早さを逆転したあと、ギガドレインで体力を吸えば問題なし。
ついでにステルスロックも撒けちゃうので、タスキや頑丈を潰すことができ、沢山の仕事をこなせるでしょう。
電磁波で麻痺らされるのが嫌なのと、大地の力の打点を上げたいためテラスタルは地面タイプにしました。
オタチ 12-6-5-x-6-5 ノーマル
- テラスタイプ:ゴースト
- 特性:おみとおし
- 道具:きあいのタスキ
- わざ:おかたづけ、バトンタッチ、シャドークロー、きしかいせい
ワッカネズミ属の固有技かと思っていた『お片付け』ですが、オタチ属も新規習得して登場です。
殻を破ると違って1段階しか上げられない点はご注意を。
素早さ5のオタチは1段階上昇しても7にしかなりませんので、素早さ7同士の同速勝負には気をつけてください。
積む前に行動保証が必要なので気合の襷を持たせており、次のターンで攻撃に転じても良いし、後続のポケモンにバトンを繋ぐこともできます。
ゴーストタイプに手も足も出ないのでシャドークローを採用しました。
ノズパス 11-6-8-6-7-5 岩
- テラスタイプ:格闘
- 特性:がんじょう
- 道具:たべのこし
- わざ:ボディプレス、てっぺき、いわなだれ、でんじは
今大会のレギュレーションで、ステータス実数値8を有する唯一のポケモンです。
剣盾では登場しませんでしたが、碧の仮面を経てボディプレスを習得した模様です。
進化の奇石を持たせればもっと耐久を上げられますが、回復手段が乏しかったので今回は食べ残しを採用しました。
どうせボディプレスの火力を上げられるわけでもありませんからね。
代わりに高い防御を更に高める鉄壁も採用し、攻守ともに隙のないポケモンとなりました。
ただし上2匹と同じように素早さが遅いことが難点ですが、他の2匹と違って自分の素早さを上げる技がありません。
代わりに電磁波を覚えますので採用し、ならばまひるみ戦法も狙えるのではないかと岩雪崩を採用しました。
恐らくこの構築の中で最もイヤらしい戦い方をするだろうと思われますね。
ポッチャマ 12-6-6-6-6-6 水
ナエトルが新しい積み技を習得したように、ポッチャマも新特性を引っ提げて帰ってきました。
なおヒコザルはLv1ルールにおいて、特に目新しい点がなかったので入れてません。
相手から威嚇をもらったりSを下げられたりすれば儲けもんで、倍返しをお見舞いすることができます。
クイックターンを習得したことも地味に優秀で、あくびで相手を眠らせるか交代かの択を押し付けたあと、こちらはクイックターンで有利対面に交換することができます。
ニューラ 12-7-6-x-6-7 悪・氷
今度は原種ニューラの登場です。
過去のニューラははたき落とすを使えましたが、なぜかポケモン剣盾やSVでは没収されていました。
しかし碧の仮面を経て再習得することができたほか、氷柱針を習得することもできましたので、超強化ポケモンとして採用しました。
ニューラ自体は過去作のLv1ルール大会でも見かけることはありましたが、この新規習得で間違いなく本大会レギュレーションの上位に食い込みそうです。
持ち物は悩みましたが、他のポケモンとの兼ね合いでダイスを持たせることにし、氷柱針の安定したダメージに期待したいと思います。
1回剣の舞を積めたら多分勝ちです。
カミッチュ 12-6-7-7-6-6 草・ドラゴン
新ポケモンはまさかのポリ2枠でした。
進化後でありながら進化先を残し(?)Lv1ルールで使用することができる数少ないポケモンの1匹です。
本大会は今回から『進化前』の定義を『しんかのきせきの効果が適応されるポケモン』としましたので、Lv1で使えるなら当然このポケモンも使用可能です。
ただし蓋を開ければ、それほど強大なポケモンかと言われると、まあ並以上のステータスを持つポケモンだなぁ、ぐらいですね(Lv1での話です)。
ただし優秀なのはその特性と技。
Lv1ルールでは『リサイクル』=HP全回復技と言っても過言ではありません。
リサイクルによってオレンのみを回収することで、疑似的な自己再生として使うことができます。
更に、今まで他のポケモンが使うリサイクルは、はたき落とすや虫食い等で奪われてしまうリスクがありました。
カミッチュは特性『粘着』を持つので、オレンのみを絶対に奪われることなく、安定した回復手段として使うことができるのです。
あとはどこまでやれるかというところですが、特攻が7あるので並以上の火力は出せることでしょう。
ちなみに進化前のカジッチュがレベル技を覚えないため、カミッチュのレベル技である自己再生などは遺伝することができません。
基本選出や動かし方
新規習得勢はまだ私の頭の中でしか動かしたことがないので、みなさん好きに使ってその体感を教えてください。
PT紹介は以上です。
ぜひお気軽にレンタルしていただき、練習試合の調整に役立ててください。
みなさんがこのレンタルPTを使う際は、公平を期すため私もレンタルPTを使用させていただきます。
さて、ここからはあとがたりです。
練習試合を開くことになった意図
Lv1ルールというのは、古くはポケモンスタジアム金銀というゲームから存在しています。
きちんと「Lv1のみが参加できる」というルールを公式が開催したのは、ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーンの『スペシャルレート シーズン17(2019年 秋)』です。
しかしそれ以降、公式からLv1ルールが開催されることはなく、有志の方々による非公式な仲間大会が、ひっそりと行われるだけでした……。
実際やってみるととても面白いルールなのですが、Lv1という普段とは違う土俵で、Lv1ルール用にポケモンを育成している人などほとんどおりません。
そう、Lv50ルールが一般的ゆえに、Lv50として育てたポケモンは他の大会等で使用することもできます。
しかしLv1ルール大会では同じLv1を扱う大会でしか使用できず、他の大会に流用することができません。
ですから大会前に調整をすることはろくにできませんし、いざぶっつけ本番となったら初めて見る戦法にボロ負けし、苦い思いを残す人も少なくありません。
同時に、他の大会で流用できないポケモンのために、貴重なテラピースや努力値アイテムを使うかと言われると、いささか抵抗があります。
そして何より、実はレベル技を遺伝させるのがとても面倒くさいのです。
私の開催するLv1ルールでは、育成の手間を省くため努力値振りを無しとしました。
また前回はテラスタルタイプの変更も無しにしました。
……が、さすがにポケモンSVの目玉機能であるテラスタルタイプの変更を禁止しては、そもそもポケモンSVでLv1ルールを開催する意味がないと思い、今回は解禁した次第です。
微力ながら、碧の仮面にてテラピースの取得数を増加させるアイテムが出たことも追い風でしょうか。
それをもってしてもなお、レベル技──つまりそのポケモンが本来、レベルを上げないと習得できない技──をLv1のポケモンが使えるようにするためには、なかなか骨の折れる作業です(ここでは詳しく解説はしませんが別記事で解説いたします)。
ですから、そんな作業をしなくてもLv1ルールを気軽に楽しんでほしいという思いで、今回は練習試合の機会と、レンタルPTを用意させていただきました。
一人でも多くの方々が、このLv1ルールの世界に興味を持ち、対戦仲間として増えていくのを楽しみにしています。
どうぞよろしくお願いいたします。