みなさま、ごきげんよう。
ポケモンSVでLv1同士のポケモンを戦わせる試み、通称#レベル1対戦の普及を目論んでいるナナホシです。
Lv1ルール、楽しんでおられるでしょうか。
8/9(金)に開催したポケモンSVでのLv1限定1on1大会「LSC1on1」の上位入賞者および使用ポケモンランキングと、主催が考えるLv1での1on1考察記事となります。
大会ルール
今回は事前のブログ紹介なく、𝕏上のポストでのみ告知された大会となっております。
━*\ #仲間大会 告知/*━
— レベル1️⃣同好会運営 (@Lv1_poke_battle) 2024年7月30日
Lv1ポケモンの1on1バトル
最強のLv1は誰だっ!?
✨ #LSC1on1 ✨
【大会ID】QVMN3G
8/9(Fri) 22:00 - 24:00
━━━━━━━━━━━━#ポケモンSV のパルデアポケモン限定でLv1の1on1バトルを開催します🥳
詳しくは添付画像をご確認ください! pic.twitter.com/RTMRm1Cg3V
使用可能ポケモン
※実はパルデアウパーを入れ忘れておりました(フォロワーさんの指摘で発覚)
上位入賞者
※ナナホシ主催史上、最多となる53名もの参加者にお越しいただきました。本当にありがとうございました。
ポケモン使用率ランキング
※15位のイキリンコはレギュレーション違反となります
使用率1位:カヌチャン
使用率2位:シルシュルー
使用率3位:アルクジラ
使用率4位:ノノクラゲ
使用率5位:ミニーブ
上位者の使用構築
※以下、𝕏で確認できた投稿から抜粋
1位構築
- アルクジラ
- いかさまダイス
- 格闘テラス
- 厚い脂肪
- 氷柱針、地ならし、馬鹿力、寝言
明日も仕事なので撤退😭
— yuuki (@midori_poke) 2024年8月9日
アルクジラ可愛いし強いしで最高でした!!
普段はダブルしかやらないけどこういうルールの大会は楽しくていいね☺
主催の方、対戦いただいた方ありがとうございました!#LSC1on1 pic.twitter.com/gQDsK652Jy
2位構築
#LSC1on1 欠伸逆鱗ホゲータで最高1682最終1660付近でした🐊
— momonji (@mo_mo_moura) 2024年8月9日
ホゲータの自覚に助けられたことも多かったです
対戦していただいた方々ありがとうございました! pic.twitter.com/jnqDMVh6Jl
3位構築
- ノノクラゲ
- オレンの実
- 炎テラス
- 菌糸の力
- 種マシンガン、大地の力、テラバースト、キノコの胞子
#LSC1on1 お疲れ様でした!
— 野良トレーナーユキ (@yuki_noraT) 2024年8月9日
ノノクラゲミラーの経験値を積んだりホゲータやアルクジラと一緒にお昼寝したり新鮮な戦いでした。
持ち物はオレンにしたものの一致テラス技でワンパンされる事もあったし、輝石とどっちが良かったんだろう?
主催のナナホシ様、対戦相手の皆様ありがとうございました! pic.twitter.com/zIclXoPk4D
4位構築
- ノノクラゲ
- しんかのきせき
- 炎テラス
- 菌糸の力
- 種マシンガン、大地の力、テラバースト、キノコの胞子
なんとか1600には到達。
— ロジャース (@rodgers1812) 2024年8月9日
後攻胞子から祈るタイプのノノクラゲを使ってました。
結構最速起きもタネガン2発も引いてしまいましたがそれでもここまで来れたならあまり間違ってなかったはずです。
対戦ありがとうございました!
#LSC1on1 pic.twitter.com/vzNFQM8iBK
5位構築
- アルクジラ
- いかさまダイス
- 厚い脂肪
- 格闘テラス
- 氷柱針、凍える風、ボディプレス、叩き落とす
#LSC1on1
— まゆみえ (@mayupkps) 2024年8月9日
パルデア新ポケLv1の1on1仲間大会で5位でした
この仲間大会のために孵化させようとしたら出た色違いアルクジラで参加しました(svで2回目の孵化色違い)
環境読みは外したけど結構勝てました
かなり考察したので大外しした対戦環境予想も載せときます
対戦した方ありがとうございました pic.twitter.com/N5xtB3oFJB
6位構築
- シルシュルー
- オレンの実
- ゴーストテラス
- 悪戯心
- 身代わり、アシッドボム、テラバースト、アンコール
ポケモン仲間大会に参加しました
— もゆ (@Moyuyu_MK8DX) 2024年8月9日
同速負けやカモってたポケモン相手へのプレミが重なってレート伸ばしきれなかったのが悔しいです
対戦してくださった方や運営に携わった方々に感謝申し上げます🙇
とても楽しかったです!#LSC1on1 pic.twitter.com/N4AckLZ6L0
主催構築と環境考察
#LSC1on1 改めまして皆様お疲れ様でした
— ナナホシ@ポケ夏文芸部 (@nanahoshiSKY) 2024年8月10日
現在、上位入賞者の確認やKP集計などを行っているところです
私はカイデンを使用し7位でした
構築意図や考察内容は、これから書くブログでまとめます
脳内では優勝していましたが、最高レート1612で瞬間1位を撮った後は陥落しました
めっっっちゃ楽しかった🥳 https://t.co/njg4fvKGbE pic.twitter.com/LsgDjs8n7N
環境考察
Lv1ルールでは、ポケモンの能力を「種族値」ではなく「ステータス実数値」で考えます。
ダメージ計算もLv50とは大きく異なり、これまでランクマで培ってきた知識や経験をすべて打ち砕く、完全に新しいメタゲームと化します。
1on1という仕様上、一度パーティをロックすると交換はできないわけですから、不利な相手にはとことん勝てません。
Lv1の1on1というルールは『Lv1のダメージ感覚』をどれだけ事前に考察できるかが勝負の鍵だったと思います。
さて、今回は53名という多くの方に参加いただき、とても嬉しく思っております。
このLv1界隈という非常に狭い世界に足を踏み込んでくれて感謝しています。
いつもはほとんどLv1ルール常連の方ばかりでしたが、今回はかなり一見さんが多く、Lv1のダメージ感覚はもちろん、高レベルでしか覚えない技をLv1のポケモンに遺伝できる方法を知らない方などが多数いらっしゃいました。
Lv1ルールという環境をあらためておさらいする意味でも、じっくりねっとり考察・解説していきたいと思います。
【ダメージ感覚】
ここでもう一度、今回の使用可能ポケモンをご覧いただきましょう。
ここでいうHABCDSは、ステータスを表す数字です。
そしてここに表記されている数字は、種族値ではなくLv1状態でのステータス実数値です。
おおよその火力ラインの目安はA,C6
おおよその耐久ラインの目安はH12,B6,D6であることが分かります。
AまたはCが6の場合、BまたはDが6のポケモンに与えるダメージは次の通りです。
※タイプ一致かつ等倍 道具や特性やテラス等の補正なし
(タイプ不一致の場合は下記より1~3ダメージほど減ります)
威力40:3ダメージ(1/16乱数で4ダメ)
威力60:4ダメージ(1/16乱数で6ダメ)
威力80:6ダメージ(1/16乱数で7ダメ)
威力110:7ダメージ(1/16乱数で9ダメ)
威力150:9ダメージ(1/16乱数で12ダメ)
ご覧の通り、タイプ一致かつ等倍であれば威力80以上の技でH12-B6,D6を確2、威力110以上の技でH14-B6,D6を確2で倒すことができます。
Lv1ルールは進化前ポケモンも多いですが、さすがに威力80のタイプ一致技はほぼ全てのポケモンが習得しています。
従ってタイプ一致かつ等倍であれば、Lv1ルールはたった2ターンで勝敗が決してしまうほどの超短期決戦ルールとも言い換えることができます。
タイプ一致技で相手の弱点を突くことができれば、威力80の技でH12-B6,D6を確1で倒すことも可能です。
つまり今回のLv1ルールは、H12-B6,D6という耐久ラインに対し、いかに効率よくダメージを与えられるかがキーポイントとなりますね。
【すばやさ】
Lv1ポケモンのステータスは非常に低く、種族値差による偏りもほとんどありません。
今回のLv1ルールでは、ウミディグダを除くほぼすべてのポケモンがS6以下という素早さラインとなっております。
ポケモンにおいて素早さの数字が同じということは、50%の確率でどちらが先に動けるかの同速勝負が非常に発生しやすい状況となります。
どんなにタイプ有利、状況有利であっても、50%の確率で負けてしまう可能性が常に存在するルールなのです。
従ってLv1ルールを攻略するポイントとして、同速勝負に頼らず素早さを操作する方法が、とても重要な戦術として求められています。
【道具】
Lv50には行動保障という概念がありますね。
どんなに耐久が低いポケモンでも必ず1回は動けるように、きあいのタスキを持たせたりします。
しかし上記の通りダメージ感覚を知っていれば、実は意外とLv1ポケモンを確1で倒すことは難しいということが分かります。
毎回タイプ一致技で弱点を突くことができれば簡単ですが、ポケモンというのはそう単純なゲームではありません。
むしろテラスタルによってタイプ不利となる場合が多いですし、タイプ不一致の技だとまたダメージ量が変わったりします。
要するに、滅多なことでないと自分のポケモンが一撃で倒されるなんてことはありませんから、気合のタスキを持たせることは少ないでしょう。
むしろHPがたったの11~13しかない仕様を活かし、HPを必ず10回復できるオレンの実のほうが優秀ですね。
また、進化前ポケモンが多い使用上、進化の輝石を持たせることで耐久を底上げするのも強力です。
その他、純粋に低い火力を上げられる命の珠や達人の帯もよく使われる傾向にあります。
【覚える技】
ランクマッチでは、レベルアップで覚える全ての技を当然覚えさせることができますね。
ではLv1ではどうなのかと言うと、Lv1であっても高レベルでしか覚えない技も覚えさせることができます。
私はこれを『レベル技遺伝』と呼んでおります。
同じ技を覚えた、同じタマゴグループ同士のポケモンでピクニックした場合、孵化するポケモンもその技を覚えることができるのです。
例えばアルクジラはLv12で氷のつぶてを覚えることができます。
本来Lv1では習得することができませんが、両親となる♂♀が両方とも氷のつぶてを覚えていれば、産まれてくるLv1のアルクジラも氷のつぶてを覚えることが可能です。
ですからLv1とはいえ、覚える技は技マシンやタマゴ技だけではありません。
通常のランクマと同じような技を警戒する必要があります。
ただし今回のルールは未進化ポケモンのみとなっていたので、進化後しか覚えないフレアソングや塩漬けなどは警戒しなくて良いのです。
そのあたりが若干Lv50とは異なりますね。
進化前限定大会のLv1バージョンといった感じです。
詳しくは下記記事でもまとめていますので、ご覧ください。
【環境】
以上の前置きを踏まえた上で、もう一度今回の使用可能ポケモンを見てみると、注意すべきポケモンが浮かび上がってくると思います。
- 天然で相手のランク補正を無効化するホゲータ
- 色眼鏡でタイプ不利を覆すマメバッタ
- 収穫でオレン無限回復ができるミニーブ
- 軽業や悪戯心で絶対先制がとれるシルシュルー
- 加速で絶対先制がとれるヒラヒナ
- 威力140の徹底光線+鋼テラスで確1がとれるカヌチャン
- それを進化の輝石なしで耐えるD7のノノクラゲ
- 上からステラテラバーストを連打できるS7のウミディグダ
- ダメージの確定数を大きくズラせるH13のアルクジラ
※C7キラーメはタイプ一致技の威力が低く、相手への確定数が変わるほどのダメージは期待できない
主催の構築意図
これらをすべて対策するのは限りなく不可能ですが、できる限り多くの相手に不利を取られない立ち回りができるポケモンとしてカイデンを選びました。
- 相手がニトチャや加速等でS+1されても上がとれる追い風
- その追い風と同時に電気技の威力を2倍にできる特性風力電気(凍える風対策でもある)
- この戦法だと身代わりに弱いので連続技が打てるダブルウィング
- 地面やドラゴンテラスに抗うための氷テラバースト
- 絶対に1ターン耐えることができる進化の輝石
基本戦術はこうです。
- 追い風を打つ
- 10万ボルトで倒す
以上。相手がノノクラゲや進化の輝石持ちでなければすべて2ターンで決着がつきます(と思っていたが事前のダメージ計算を勘違いしていて、どうやら充電+10万ボルトは75%の乱1だった)。
- 対ホゲータ→充電状態は天然で無効化されない
- 対マメバッタ→進化の輝石で色眼鏡「出会い頭」も耐えうる
- 対ミニーブ→100%テラスするので基本戦術でOK
- 対シルシュルー→すり替えやアンコが怖いのでダブルウィング(進化の輝石持ちであれば10万ボルトは確3だがダブルウィングは確2)
- 対ヒラヒナ→100%初手で変化技を打つので基本戦術でOK
- 対カヌチャン→相手がスカーフ鋼テラス徹底光線でも耐えられる上、岩石封じのSダウンは追い風で無力化できる
- 対ノノクラゲ→飛行技を警戒して100%テラスするので基本戦術
- 対ウミディグダ→基本戦術
- 対アルクジラ→氷柱針対策に氷テラスして基本戦術
このように脳内ではほぼ全方位をカバーできるため優勝間違いなしでした。
構築の誤算
【誤算①】
ナナホシ最大の誤算は、充電+10万ボルトでH12-D6に対し確1とれると思っていたという勘違い。
実は75%の乱1だったことが分かり、その時点で欠陥構築です。残念ですがさようなら。
【誤算②】
アルクジラはH13だったので確1とれないことは最初から分かっていましたが、一方で進化の輝石を持たせていれば氷テラス状態であっても馬鹿力を耐えることも把握していました。
ですのでアルクジラを対策できた気でいました。
それを相手も分かっていたのか、まぁアルクジラの格闘テラスが多いこと。
ダメ計してみましたが、格闘テラス馬鹿力で弱点を突かれると進化の輝石込みでも12ダメージ(確1)となることが分かりました。
あとやっぱりH13という耐久が絶妙。このLv1ルール、なんとかテラスや道具で頑張れば等倍相手に12ダメージ出すこともできるのですが、A,C6で等倍相手に13ダメージを出す際に極端にハードルが上がるのです。
マジでめちゃくちゃ難しいからね、興味ある人はダメ計回してみてね。
【誤算③】
欠伸+守る戦法への回答がないこと。
この型のホゲータとボチには苦しめられましたね。
追い風を打つターンに欠伸されて、次に10万ボルトを守られたら、充電状態は切れるわ眠るわで散々でした。
あと確定催眠のキノコの胞子が打てるノノクラゲも苦しかったです。
次に同ルールの1on1を開催するときは、催眠対策も考えないといけません。
結果
序盤元気マンで独走して最高レート1612、瞬間1位を達成することはできました。
しかしその後はアルクジラとホゲータに翻弄されて7位まで陥落。
対戦回数15回だったら絶対優勝してたな、コンチクショウ(今回は対戦回数30回でした)。
#LSC1on1 参加者の皆様へ、アンケートにご協力ください
— レベル1️⃣同好会運営 (@Lv1_poke_battle) 2024年8月9日
対戦回数30回は多かったでしょうか?
おわりに
今回はカイデンを使用しましたが、実はもう一つ考察に挙がっていたポケモンがありました。
それはなんと。パモです。
パモの良いところは、今回のレギュレーションで唯一ほっぺすりすりを覚えることです。
ほっすりで地面と電気タイプ以外は確定麻痺にすることができるので、Lv1環境では麻痺となった全てのポケモンに絶対先制かつ行動不能の運ゲーに持ち込むことができます。
ほっすりからのアンコールで相手の行動を縛ることができますし、怪電波や甘えるなどの能力ダウン、願い事という回復技が打てるので、進化の輝石を持たせれば耐久型としてとても強力なプレイができたと思います。
一応自前のエレキフィールドを張れば、電気技の威力アップ+欠伸による眠りも回避できるので、カイデンと同じぐらいそこそこ戦えたと思います。
カイデンと違ってノノクラゲに打点が乏しいと感じ、今回はカイデンを使用しました。
ですがこのように、考察次第では普段ランクマで絶対お目にかかることがない、進化前の可愛いポケモンたちが活躍できる機会があるのです。
Lv1ルールでは、そういった選出もできます。
やはりナナホシ主催史上最多となる53名の方々にLv1ルールを知ってもらえたのがとても嬉しいです。本当に感無量です。主催冥利に尽きます。
動画ネタに困っている実況者や配信者の方々、私と一緒にLv1ルールで遊んでみませんか。
とても面白い対戦風景が撮れると思いますよ!
次回は9月15日(日)の22時より、Lv1未進化ポケモン限定仲間大会【第11回リトルスターカップ】を開催予定です。
この大会に先駆けて、Lv1ポケモンの交換会を8月17日(土)に実施予定です。
皆様のご参加、心よりお待ちしております!
#みんなの推しポケフォトコン
— ナナホシ@ポケ夏文芸部 (@nanahoshiSKY) 2024年7月19日
✖#リトルスターカップ コラボ企画💞
✨ #みんなの推しポケフォトコン交換会 ✨
みんなの『推しLv1ポケモン』が見たいっ!☺️
交換したポケモンを撮影したり戦わせて、フォトコンも仲間大会も盛り上げよう🌈
詳細は画像を見てねっ!#ポケモン交換会 https://t.co/vxbXbVqmB2 pic.twitter.com/gs77KVS185