みなさま、ごきげんよう。
ポケモンSVでLv1同士のポケモンを戦わせる試み、通称#レベル1対戦の普及を目論んでいるナナホシです。
Lv1ルール、楽しんでおられるでしょうか。
先日、下記大会を実施しました。
優勝者や景品授与の発表はこれから行うとして、今回は主催が使用した構築メモだけ先に紹介いたします。
大会概要
本大会のルールは、要点だけまとめると次の通りです。
なおここから長い長い自分語りが始まりますので、使用したポケモンの紹介まで読み飛ばしたい方は目次から選択してください。
構築の経緯(起)
すべてを破壊したかった
Lv1ルール提唱者の一人としての圧倒的考察力を誇示したかった
これが全ての始まりでした。
これまで私は #リトルスターカップ と呼ばれる、【進化前Lv1限定仲間大会】を数多く開いてきました。
Lv1ルールなんてのは、数多あるポケモンクラスターの中でも非常に狭い界隈で、全国探し回っても100人もいるかいないかぐらいほとんど誰も触れたことのない世界です。
私はそのLv1界隈において、仲間大会などという形式的なものではなく、毎週、いや月に1回でもいい、景品なんかなくても定期的にLv1ルールが開催できる環境を作りたい、そういう思いで日ごろからLv1ルールについての情報発信や環境の普及、啓発活動に注力しています。
SV環境になってから少しずつではありますがコンスタントにLv1対戦ができるようになり、まだ全然成熟している環境とは呼べなかったのですが、そろそろ一度『なんでもアリのLv1ルール対戦をやってみようか』という気になってしまったのですね。
構築の経緯(承)
私は主催者心情として、自分が楽しむより参加者や視聴者が楽しんでくれるよう努めてきたつもりです。
自分自身はあまりメタゲーム(対戦相手が使いそうなものや、流行への対策や戦略を考えること)に偏り過ぎず、『Lv1ルールってこんなことができるんだ!』という感動を皆様にお届けする立場だと思っております。
ですから私は『勝利』ではなく『エンターテインメント性』を重視した構築をこれまで作ってきました。
ですが今回のルールを考えるにあたって『なんでもアリなら、いっそこれまで集められた知識をフル活用してメタメタのメタに寄りまくってやろうか(暗黒微笑)』というダークサイドナナホシ(笑)が芽生えてしまったのです。
やはり私も主催者である前に一人の人間、当然勝ちたいという欲求はあるわけです。
しかもLv1ルールは私以外に環境開拓している人がほぼおらず、言い換えれば現環境において私しか知りえないメタ知識や応用技術があると自負しておりました。
- そういった才能(?)を遺憾なく発揮できる場がそろそろあってもいいんじゃないか
- いい加減私自身にもスポットライトを浴びる機会があってもいいんじゃないか
- 主催者ですが本気で勝利をもぎ取りにいってもよろしいのではないか
というところから始まったのが構築意図です。
構築の経緯(転)
初見殺し
というのは、Lv1環境に限らず成熟しきっていないメタゲーム界隈ではよくあること。
まだ環境開拓が進んでいないため、色々な戦法のすべてが画期的であり、あの手この手で自分のやりたいことを押し付けてイージーウィンを狙う……それが初見殺し(わからん殺し)です。
私は自信の𝕏で散々『初見殺しには気を付けて~;;』と訴え続けてきましたが、何を隠そう皆さんに初見殺しを仕掛けようとしているのは他でもない主催者自身であるという伏線を隠していました。
#リトル七星杯 最低1戦でもしていただけたらとても嬉しいです
— ナナホシ@坐骨神経痛療養中 (@nanahoshiSKY) 2024年7月13日
もっと欲を言えば、どうか初見殺しされてもLv1界隈を嫌いにならないでほしいです🥺
今回のルールだけ特殊で、普段は努力値振りなしの進化前Lv1大会(#リトルスターカップ)が私のメインコンテンツですので、そちらもお楽しみください🫶
よくもまぁいけしゃあしゃあとこんなことが言えたよなぁ!?
ポケモン界隈のメタゲームにおける初見殺しとして、私が重要視しているのは次の二つです。
- 誰も対策していないであろうポケモンを使うこと
- 条件が整えば誰が相手でも確実に1ターンで瀕死にできること
この二つの要素で真っ先に思いついたのはコータスとイエッサンの組み合わせです。
#レベル1対戦 ダメ計
— レベル1️⃣同好会運営 (@Lv1_poke_battle) 2024年7月2日
本日ご紹介するのは、イエッサン♂が放つエスパーテラス命の珠ワイドフォースです
Lv50ではオリジンパルキアに確2ですが、Lv1ならなんとダブルダメージでも確1です
主催ナナホシがダブルで最も好む戦法の1つでもあります
先制技が無効なのも大きいですが、S7なので過信は禁物 pic.twitter.com/wxJoSVMvdP
上記の通り、例えばエスパーテラス+命の珠+サイコフィールド+ワイドフォースという条件が揃えば、Lv1界隈の耐久指数としてはかなり高水準と言える【とくぼう8】のポケモンもダブルダメージ補正(0.75倍)込みで確定一発で倒すことができます。
Lv1界隈には【すばやさ8】という超えられない壁が存在します(イエッサンのすばやさは7)が、ダブルでは追い風やトリックルームなど豊富な素早さ操作でどうにでもなるとは思っていました。
ただ、Lv1ダブルにはヤミカラスやヤミラミなどの悪タイプが環境内に一定数いるほか、今作から悪テラスすることでタイプ相性を覆すことも可能なので、ワイドフォースが完全に無効化されてしまう機会は剣盾時代と比べて多くなった印象です。
だからは私は、無効化できるタイプがいなくて(特性『もらいび』を除く)、Lv1界隈で屈指の最高火力を引き出すことができる晴れ+噴火+炎テラスのコータスを主軸にしようと考えました。
特性『もらいび』には確かに抗うことができないものの、『もらいび』持ちはたいてい炎タイプばかりなのでコータスの大地の力でどうにでもなると思っていました。
とにかく晴れ噴火でどうにかして相手のポケモンを全員一撃でなぎ倒していくというコンセプトが決まり、そこにLv1ならではの要素を組み込むことで、誰も知りえない完全な初見殺しを展開し、全試合勝利(パーフェクトゲーム)も夢ではない構築は何かと試行錯誤しました。
また、そうは言ってもやはり主催としてのエンターテインメント性も確立したかったため、今回『GO産、過去作産あり』としながらも主催はそれらのポケモンを一切使わずに完全勝利を収めることを目標としました。
さて、コータスが毎ターン先制で晴れ噴火を使って相手を倒すためには、トリックルームの存在は必要不可欠です。
また、コータスには水タイプなどの半減タイプにはめっぽう弱いことや、雨パに切り替えさせると何もできない置物と化してしまうことが課題でした。
つまりコータスを主軸とする上で解決しないといけない課題として
この4つを満たす条件をめちゃくちゃ考えて考えまくった結果……なんと、いたのです!
これらすべての課題を解決できて、それは他のポケモンでは決してできない『この4匹だからこそできる』という最高の構築が……!
その要(かなめ)となるポケモン、そう。
それは
コ ン パ ン
構築の経緯(結)
上記の課題は、言い換えるなら次のようになります。
- トリックルーム+自主退場技が使えるポケモン
- 先制技を無効にするためのサイコメイカーが使えるイエッサン
- 晴れ始動要因+アタッカーの戦艦コータス
- 半減タイプ対策と天候切り替えを同時にできる色眼鏡スキルスワップ
コンパン(とモルフォン)は、SV環境において唯一、特性『いろめがね』と技『スキルスワップ』の両立ができるポケモンです。
色眼鏡は、タイプ相性が半減のポケモンへのダメージが2倍になるというもの。
つまり相手がキングドラやパルキアなどのダブル半減タイプでない限り、環境にいるほぼすべてのポケモンに等倍ダメージの晴れ噴火をお見舞いできるというわけです。
またスキルスワップが受ける恩恵はこれだけではありません。
主催渾身の「これがやりたかっただけだろシリーズ」はこちらです
— ナナホシ@坐骨神経痛療養中 (@nanahoshiSKY) 2024年7月13日
対戦ありがとうございました#リトル七星杯 pic.twitter.com/Yo6uQEGgb0
上記動画をご覧の通り、相手がペリッパーを繰り出したり、ヤミカラスの悪戯心『あまごい』で先制で天候を切り替えられたとしても、特性『ひでり』を持つコータスにスキルスワップすることで『ひでり』を再展開することが可能となります。
これで構築は固まりました。
あとは決められた動きを忠実に再現できれば、どんな相手でも確★殺できる最高のパワーをお披露目するだけです。
【本題】PT構築と個別紹介
※努力値を振った箇所を赤字、意図的に性格下降補正を適応した箇所を青字で表記しています。
ちなみに今回のニックネームはキングダムハーツから採用しました。
フワンテ
H13-A6-B6-C6-D6-S5
【役割】トリル始動+大爆発で自主退場
トリックルーム+置き土産を使えるポケモンはそこそこいましたが、トリックルーム+大爆発を使えるのは確かフワンテ族だけだった気がします。
基本的にイエッサンと並べて先発に繰り出すのですが、飛行タイプなのでサイコフィールドの恩恵を受けることができず、相手の悪戯心+挑発をモロに受けてしまいます。
ですので一回はイエッサンのこのゆびとまれで悪戯心+挑発を受け流し、そのスキにトリックルームを展開。
万が一、続けて挑発されても安全に自主退場できるよう大爆発としています。
しんかのきせきを持っているので大抵の攻撃は耐えますが、氷柱針やロックブラストを打たれると倒されてしまうため、テラスは鋼タイプとしました。
また、ゴーストタイプというのも優秀で、相手にサルノリがいて後攻グラスメイカー+ねこだましをされても身を守ることができます。
NNはキングダムハーツ「ワンダーバルーン」より。
イエッサン♀
H13-A7-B5-C7-D8-S7
サイコメイカーを使えるポケモンはイエッサン族しかいなかったため、この枠は迷いなく即決できました。
本当はイエッサン♂を使いたかったのですが、イエッサン♂はレベル技遺伝の仕様上『このゆびとまれ』を覚えられないため、イエッサン♀で代用。
レベル技遺伝ってなんぞや? という方はこちらをご覧ください。
役割としては、フワンテがトリックルームを展開するターンにこの指で相手の攻撃からフワンテを守り、次のターンで癒しの願いを使って自主退場します。
トリックルームのターンを余すことなく使うため、フワンテと一緒に2ターン目で自主退場していただく必要がありました。
つまり覚える技としては、この指と癒しの願いだけで良かったわけですが……
『サイコフィールド』
サルノリのグラスメイカー対策。フワンテがトリル展開後、ルームサービスが発動することで2ターン目に先制でサイコフィールドを展開してから大爆発という動きができます。フワンテの大爆発ではイエッサンを落とせないため、少しでも早く自主退場できるようにあえてぼうぎょを下降補正しています。
『ねこだまし』
サイコメイカーで先制技を無効化できるイエッサンが、まさかねこだましを持っているとは誰も警戒しません。フワンテに悪戯心電磁波を入れられるのが嫌だったので、主に飛行タイプのヤミカラス対策です。その他、厄介そうな飛行や浮遊ポケモンに打つことで行動を阻止することに成功しています。
NNはキングダムハーツ「カイリ」より。
コータス
H13-A6-B8-C7-D7-S5
【役割】全てを無に還す破壊神
なぜかSに努力値を振ってしまっていたせいでS4にできなかったけど、同速勝負に負けたことはなかったので結果的には影響ありませんでした。
コンパンから色眼鏡を付与されたコータスの炎テラス晴れ噴火
- D7ならH16まで確1
- D8ならH14まで確1
コンパンのスキルスワップによってコータスに色眼鏡を付与することで、全てのポケモンを一撃で葬り去ることができます。
木炭というアイテムが非常に優秀で、このアイテムがないと確定数が大きくズレるポケモンがそこそこいるのです。木炭を採用することで全ポケモンを確1で倒すことができるため、この道具以外の選択肢はありませんでした。
『かえんほうしゃ』
ワイドガード対策。晴れ+炎テラス+木炭の威力150噴火(ダブル補正0.75倍)と、同条件で単体へ打つ威力90火炎放射が大体同じ威力なので、ワイドガード持ちに打つことで容赦なく粉砕。
『だいちのちから』
特性『もらいび』対策。仮想敵はウインディやグレンアルマなど。ちなみに相手が貰い火じゃなければ噴火や火炎放射の方がダメージ入ります。
『ヘドロばくだん』
草テラスした『もらいび』持ち対策。ピンポイント中のピンポイント。
→打つ機会がなかったので『まもる』で良かった。
NNはキングダムハーツ「グーフィ」より(アトランティカ内のフォルムチェンジ)。
コンパン
H12-A6-B6-C6-D6-S5
【役割】コータスを支える真の立役者
なぜかすばやさの加工補正を忘れていたせいでS4にできなかったけど、黒い鉄球を持たせていたので結果的には影響ありませんでした。
コータスに色眼鏡を掛けさせる役
それ以上でもそれ以下でもありません。
が、コンパンの持つ補助技があまりにも優秀で、ただスキルスワップを打つだけではなく本当に期待以上の性能を発揮しました。
この組み合わせができるのはコンパンだけなので、唯一無二の性能であり、この構築において代替できるポケモンはいません。
『スキルスワップ』
- コータスの晴れ噴火で全てを粉砕する色眼鏡を渡す
- 天候を書き換えられても日照りを再展開できる
スキルスワップが優秀たる所以が、この2行目に全て詰まっています。
構築経緯でも紹介した通り、相手がペリッパーを繰り出したり、ヤミカラスの悪戯心『あまごい』で先制で天候を切り替えられたとしても、特性『ひでり』を持つコータスにスキルスワップすることで『ひでり』を再展開することが可能となります。
トリックルーム下で黒い鉄球を持たせて最遅にすることで、交代際のあめふらしや、先制悪戯心の処理のあとに必ず再展開できるのが非常に優秀なポイントです。
『アシッドボム』
さすがの色眼鏡コータスであっても、炎技を1/4倍にする複合タイプ相手だと噴火一発では倒せません。具体的にはヒスイウィンディ、カジリガメ、キングドラ、シャリタツ、パルキアなどです。
そのポケモンに先制でアシッドボムを打つことでDを2段階下げれば噴火の通りが更に良くなり、文字通り一撃で葬り去ることができます。
コンパンのことをただの色眼鏡野郎と思っていましたが、炎1/4倍だけがどうしても課題だったので、コンパンがアシボを覚えることに心底感謝しました。
また特性『もらいび』持ちにアシボ+ヘド爆or大地の力を打つことで、どんな貰い火持ちでも確1がとれます。
ちなみに合体後のD2上昇ヘイラッシャにアシボを打つことで、コータスの噴火が確1となります。
『むしくい』
特性『もらいび』持ち、または鋼タイプの頑丈持ちが持っているオレンの実を捕食するためだけに入れました。
特にアシボが効かない鋼タイプの頑丈持ちは大体オレンの実を持っているのでいただきます。頑丈ブリジュラスはカモ。
『いかりのこな』
コンパンがこの技を覚えることにめちゃくちゃ感動しました。
この技がコータスを補助する上での最後の重要なパーツだったのです。
万が一、コータス展開後にフィールドを書き換えられてコータスに先制技を打たれることがあったとしても、怒りの粉が全て解決してくれます。
本当にこの技が優秀で、何度も助けられました。ありがとう。
『草テラス』
スキルスワップを打つ時に相手が怒りの粉を打ってきたら試合が崩壊するため、怒りの粉対策で草テラスにしました。
また、コータスの展開が思うように機能しなかった場合、相手の水技や大地の力を草テラス怒りの粉で受け流すことができます。
『くろいてっきゅう』
トリル下における行動順を ①コンパン → ②コータス の流れに繋げたかったため採用。相手にコータス対策のトリルアタッカーがいても先制で動けるのも優秀。
NNはキングダムハーツ「ハートレス」より。
クレッフィ
H13-A6-B7-C7-D7-S5
【役割】第二のトリル始動役
言ってしまえば再選対策です。
仲間大会は再戦がとにかく多いため、一度型バレすれば相手があの手この手でフワンテを対策してくるはずでした。
そこで、フワンテ以外にトリックルーム+攻撃技で自主退場できるポケモンを探していたところ、このポケモンにたどり着きました。
このポケモンはイエッサンや、後述するミカルゲと一緒に場に出します。
トリル下で動くことを想定しているため最遅調整しています。
『ミストフィールド』
相手の初手がドレディア+コータスだった場合、葉緑素からの先制眠り粉だけはどうしようもなかったため、ミストフィールドを展開することで対策としました。
打つ機会はなかった。
『てっていこうせん』
トリル後の自主退場技。C7でタイプ一致の威力140技は火力もそこそこあり、攻撃技としても退場技としても優秀な働きを見せました。
『マジックルーム』
今回のエンターテインメント枠。通称『おもちゃ』
ピカチュウは電気玉を、ドガースは進化の輝石を持っているだろうことは見え見えなので、道具に頼るその根性を叩きなおすため相手の道具を封じる目的で入れました。
まったく機能しませんでした。
しかも『ピカチュウ対策』も含めているなら地面テラスにすべきだったと後悔しています。なぜなら相手の場にドガースがいるということはこちらの悪戯心は無効化されているわけで、相手のピカチュウが初手に電気玉ボルテッカーしてきたらクレッフィは確1で倒されてしまうからです。
『水テラス』
相手の初手ドレコーが放つ噴火、および雨パでカメックス(ゼニガメ)がスカーフ潮吹きしてきたときの対策です。
機能した場面は……一回あったかな?(勝てたとは言ってない)
『おんみつマント』
あわよくば相手のピカチュウがボルテッカーではなくねこだましを打ってきてくれた場合の対策です。後攻でトリックルーム→次ターンでマジックルームを展開して行動順と道具を封じます。もう何ルームなのかわけわかんねぇな!?
NNはキングダムハーツ「キーブレード」より。
ミカルゲ
H12-A7-B8-C7-D8-S4
【役割】かきみだし枠
もうとにかく相手の場を荒らして荒らしまくろうという役。
フォロワーさんにミカルゲ好きの方がいらっしゃって、せっかくLv1色ミカルゲの厳選にまで成功してたのに大会参加できなかった無念を晴らすため、ミカルゲを活躍させてあげたいと思って入れました。
実際に入れた試合は少なかったものの、入れた試合では全試合活躍してくれました。
特に相手の寿司構築にはめっぽう強いです。
相手の合体に合わせて嫉妬の炎を打つことで火傷にしつつ、横ではクレッフィがトリックルームを展開します。
次に先制で置き土産を打つことで相手の火力を削ぎ落し、ヘイラッシャを無力化して安全にコータスに繋げることができました。
悪タイプということで相手のイエッサン展開をけん制しつつ、ゴーストタイプでねこだましも無効にできるので、相手の選出誘導を惑わせることに成功したのではないでしょうか。
タイプ一致バークアウトも相手にとっては無視できないダメージとなるため、じわりじわりと相手の精神を削っていくことでしょう。ミカルゲにワイドガードしてくる人はいませんでしたので、まず読まれない。
またB8D8という耐久力で使うオレンの実も優秀で、いろんな攻撃を耐えてくれる頼もしい奴でもありました。
もちろん基本選出のイエッサン同様、基本的にはトリルを打って即退場できるよう置き土産をするのがメインです。
役割上、テラスを切ることは絶対にないため初期タイプから変更してません。
NNはキングダムハーツ「ゼアノート」より
選出・行動パターン
【基本選出】
決められた動きを完遂すれば全試合パーフェクトゲームできるはずです(脳内妄想)。
【1ターン目】
フワンテ→トリル
イエッサン♀→この指
ただし相手が2体とも挑発を覚えるポケモンならこの指が安定
【2ターン目】(トリル残り4ターン)
フワンテ→大爆発
イエッサン♀→癒しの願い
※2匹同時に退場する必要がある(できなければ負け濃厚)
※相手にサルノリがいてグラスフィールドを展開された場合はサイコフィールド
【3ターン目以降】(トリル残り3ターン)
コータス→炎テラス噴火
※相手があめふらしに交代しても、悪戯心あまごいを打たれてもスキスワで天候を晴れに戻せます
【以降の流れ】(トリル持続中に決着)
- 相手に進化の輝石持ち、炎1/4倍持ち、ヘイラッシャがいる場合はアシッドボム(輝石ラッキーでさえアシボ後の噴火で確1)
- 相手にワイドガード持ちがいる場合は火炎放射
- 相手に貰い火がいる場合はアシボ+大地の力orヘドロ爆弾
- 相手に鋼タイプの頑丈持ちがいる場合は虫食い
- 3ターン目以降に晴れ状態にできなかった場合は、コンパンが持っている特性『ひでり』を相手のポケモンにスキルスワップすることで天候の上書きが可能
- どうしても相手の水技や大地の力を受けないといけない場合(トリル返し、天候書き換えに失敗した場合など)はコンパン草テラス→怒りの粉
【裏選出】
基本の動き同様、クレッフィでトリル+徹底光線で退場、ミカルゲもバークアウトや嫉妬の炎などを打ってから置き土産で退場。
後は裏のコータス+コンパンに繋ぎます。
裏選出を使用するのは再戦時のみです。
苦手な並び
『読めない挑発持ち』
例えば大会中はシャリタツに挑発を打たれてフワンテが機能せず負けました。
シャリタツはランクマでも挑発持ちが一定数いますが、私が寿司の強さを過信しすぎたことによるミスでした。
まさか合体しないシャリタツが3ターン以上も居座るという展開は予想できませんでした。
大会前の考察ではフワンテにメンタルハーブを持たせることも考えましたが、耐久力がめちゃくちゃ下がるため役割遂行能力が落ちてしまうと判断し、輝石にしています。
『トリル返し』
こちらに軽業や葉緑素といったすばやさ上昇の特性持ちがいないため、環境を把握している方であればこちらがトリルに頼り切ったPTであることは見せあいの時点でバレています。
それでも脳内ではトリル展開ができる理想的なプランを妄信していたのですが、相手にトリルを返された場合のプランまでは想定していませんでした。
『トリル+封印持ち』
イエッサンをはじめ、エスパータイプやゴーストタイプであれば大体のポケモンがトリックルーム+封印を両立できます(他にはクレッフィやアローラナッシーも両立可能)。
本大会では見かけませんでしたが、初手で封印されれば巻き返すのは難しかったと思います。
『葉緑素+眠り粉』
眠り粉自体はイエッサンがこの指で吸い取るのですが、次ターンでフワンテが大爆発するときにイエッサンが生き残っていたらプラン崩壊です。あくまで1ターン目は2匹とも生き残り、2ターン目で2匹とも退場できる場合でないと成功しません。
『雨+スカーフ潮吹き(カメックス、ゼニガメ)』
GO産ありなのでカメックスが一定数いるかと思いきや、そんなことはなかったですね。
しかしながら雨潮吹きを耐えられるポケモンが輝石フワンテしかいないというのはPTの致命的な欠陥です。
テラス権は使いたくないですが、一応クレッフィの水テラスで耐えることはできますので、フワンテ+クレッフィの選出パターンもシミュレーションしておくべきでした。
『イエッサンへの叩き落とす』
本構築の最大の欠陥です。
イエッサンの本来の耐久指数であるH13-B7ラインであれば、不一致はたきおとすぐらいは耐えてくれるのですが、耐久を落としてH12-B5としたことでほとんどのポケモンの不一致はたきおとすが耐えられず、先にイエッサンが落ちてフワンテの大爆発が打てなくなってしまって負けた試合が多かったです。
その他 考察
環境の上位はやはりイエアルマが目立っていましたので、GO産ありルールであればスカーフシザリガーがめちゃくちゃ強かったのではと個人的に思った次第です。適応力+悪テラス+叩き落とすで大体のポケモンが確1を取れますからね。
Lv1シザリガーは3匹も持ってたのでもうちょっと真剣に考察すればよかった。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
この記事は構築メモであって、大会をまとめたものではありません。
大会まとめにあたって、現在有志の参加者が構築記事を書いてくださっているそうです。
それらが完成したら、大会まとめを投稿しようと思います。
ちなみに結果は11位でした。
Lv1ルール提唱者の一人としての圧倒的考察力は誇示できませんでした★
また次のLv1大会でお会いしましょう。